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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャケ裏の真実
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小川隆夫ONGAKUゼミナール
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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
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2006-02-19 デッカ時代のローリング・ストーンズ
 「ONGAKUゼミナール」も早いもので2年目に入りました。最初はジャズを中心にテーマを決めていたんですが、段々本心が顔を覗かせるようになって、前回はジョン・レノン、そして今回は来月の来日を控えてストーンズ特集としました。
2006-02-19 デッカ時代のローリング・ストーンズ_e0021965_23215889.jpg 選曲をしていてすぐに気がついたのが、ストーンズのキャリアがもうすぐ45年になることでした。これじゃあ1回で全部を辿るのは到底無理と諦め、今回はデッカ時代、つまり1960年代で纏めることにしました。それでも、ヒット曲を繋ぎ合わせていくだけでタイムアップという感じです。なるべく話を少なくしようと思っていたのですが、どうも脱線しやすい性格なので、中途半端な感じになってしまったかもしれません。お集まりのみなさん、申し訳ない。

 ビートルズの後塵を拝していた感の否めないストーンズです。常に一歩遅れていましたが、ワイルドな点とシンプルなロックンロールを追い続けたことで独自性が保てたのは、いまにして思えば非常に尊いと思います。
 ストーンズの凄いところがここにあります。デビュー時のレコードと最新の『ア・ビガー・バン』を比べても、シンプルな点ではあまり変わっていません。何しろ音がすかすかです。このすかすかさ加減がストーンのストーンズたるゆえんだと思います。
 ぼくもプロデューサーをやっていたからわかるのですが、音楽の作り手としては、どうも隙間を残したくないという思いが強くなりがちです。ダビングを駆使して一部の隙もない完璧な音を作りたい──これがミュージシャンの特性でしょう。みんながみんなそうではありませんが。
 ところがストーンズのサウンドは隙だらけです。ライヴとほとんど音的に変わりがありません。シンプルなロックンロールをいまだに嬉々としてやっている姿に、ぼくは微笑ましいものを感じます。そして当節、これが一番とは言わないにしても、かなりかっこよく聴こえます。
 それともうひとつ、彼らのレコードは4分とか、長くても5分くらいの尺で終わります。これまた昔と変わっていないんですね。この変わらない姿勢を45年近く続けていて、しかもいまだに世界で最高のロックンロール・バンドであるところがストーンズの凄いところです。
 同時代のバンドはほとんど解散し、解散していなくても多くが「昔の名前で出ています」的な活動しかしていない現状にあって、ストーンズは凡百のバンドが束になっても到底かなわない観客動員力を誇っています。

 最初は音楽好きの不良の集まりでした。そのとんでもない不良たちが、やがて好きな道を本気で追求したくなり、それを何より優先させる生活に入ります。しかし、不良性は忘れていません。それが原点だからです。
 その不良性を、音楽の中やステージ上で爆発させるようになってから、ストーンズの魅力は本物になりました。一番の不良だったミックは、いまやストーンズのビジネスを引き受け、契約からツアーの仕切りまですべてをハンドリングしています。ビッグ・ビジネスのリーダーでもあるんですね。ただの不良にこれだけのビジネスはできません。
 ここまできたなら、彼らにはよぼよぼになるまでやってほしいと思います。腰が曲がり、ギターも椅子にすわらなくては弾けない年齢になっても、すかすかのロックンロールを聴かせてもらいたいものです。彼らが若かったころ、ぼくを含めて当時のロック少年は誰ひとりとして今日のスートンズの姿など想像していませんでした。
 生きていると、いろいろなことが体験できるものです。この先も、楽しいことが一杯あるでしょう。未来のストーンズを観ずして死ぬわけにはいきません。

 ところで、昨日は予想外にいろいろな方がいらしてくださいました。このブログでコメントを寄せてくださっているかたや仲間たち。有難いことです。ばたばたして、あまりお話もできずに終わってしまった方には申し訳ありませんでした。それでも懲りずにまたいらしていただけたら嬉しいです。
by jazz_ogawa | 2006-02-19 23:30 | Works | Trackback | Comments(20)
Commented by kanami at 2006-02-20 00:13 x
長々と人生相談にのっていただき、ありがとうございました(笑)。とても気持ちが和みました。そして勇気がもらえましたよ。今日もかなみ茶房は大成功でした!ほんとうに、いつか小川先生にお越しいただきたいです。^^
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-20 11:17
kanamiさん、ああいう場だったのでありきたりのことしか言えなかったと思いますが、お役に立てたならよかったです。
かなみ茶屋、大成功でよかったですね。継続は力ですから、続けていくことが大切なんでしょうね。
Commented by forcek at 2006-02-20 13:11 x
小川さん、昨晩は時間の都合等で途中で失礼しました、ゆっくりと後半の曲と絡めたお話を聞きたかったのですが(脱線ストーリー最高でした)九十九里浜までの帰路等もありましたので残念です、俺がストーンズが好きなのはやっぱ彼らの持つ悪の部分「不良性」です(笑)、ご迷惑をお掛けしましたがありがとうございました。また次回にでもお会いできれば幸いです(本当は小川さんとサシで一度ゆっくり飲んでみたいですがー笑)。
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-20 13:49
forcekさん、土曜日はありがとうございました。
九十九里にお住まいですか?ぼくの両親も九十九里の出身です。片貝という町です。もう実家はありませんが、親戚はいまも住んでいます。
Commented by forcek at 2006-02-20 14:17 x
ゲーマジですかー小川さん、まさにその片貝です(笑)えー小川さんの親戚ってもしかしてって感じです、縁というものの恐ろしさを痛感しました(笑)
Commented by yuriko at 2006-02-20 14:18 x
とっても楽しいイベント(講義)に参加させていただいてありがとうございました♪初めてだったので、緊張しましたが、ほんとお話が楽しくてあっという間に時間がたってしまいました♪もっと、聞きたかったです!!次回からは、遅刻しないように伺います。
そして、お言葉に甘えてリンクをさせていただきました♪
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-20 14:41
forcekさん、その辺に小川って一杯いませんか? ぼくはほとんど付き合いがありませんが、まだ親の遠縁のひとがいろいろいるみたいです。小川家の墓もあるようです。もっとも父親の墓は東京ですが。ちなみに両親とも小川姓です。
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-20 14:43
yurikoさん、リンクありがとうございます。ご主人ともども熱狂的なストーンズ・ファンなんですね。ジャズのブログ(のつもりだった?)から始まるストーンズの輪(forcekさんもそうですが)っていうところがいいですね。
Commented by orchardbarまき at 2006-02-21 02:20 x
こんばんは。土曜日はお疲れさまでした。
いろいろ質問したかったのですが、バタバタしていたもので、、。
たくさん、来て下さってよかったです!
次回、また、楽しみにしたます。
Commented by DreamTree at 2006-02-21 12:40 x
小川さん、先夜初めてお会いいたしました。Orchardも初めてでした。初期の頃のストーンズこうして聞いてみると結構癒されたのが不思議でした。またお会いできる機会を楽しみにしています。
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-21 16:31 x
orchardbarまきさん、いつもお世話さまです。やっぱり質問コーナーを設けたほうがいいですか? 次回からそうしましょうか。
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-21 17:16 x
DreamTreeさん、「Orchard Bar」にお越し頂きありがとうございました。ああいう感じで寛ぎながらやっています。今後ともよろしくお願い致します。
Commented by orchardbarまき at 2006-02-21 21:35 x
そうですね。質問コーナーを設けた方がいいかもしれませんね。
コーナーもしくはタイムでもいいかもしれませんね。
次回、チャレンジしてみましょう!
Commented by kanami at 2006-02-21 21:40 x
完全な私事ですが、退職決断しまして、時期も極力前倒しました。上司との交渉に最後のエネルギーふりしぼりました。3~4月はほんとうに好きなことして過ごそうと思います。そんで、もうサラリーマンには戻りません(笑。どうにかなります。無理しないほうが豊かな人生が歩めます。50代には小川先生みたいなやわらかい知的オーラが出るようなマダムになっていたいと思います(笑w
ありがとうございました。これからもご指導ご鞭撻の程を!^^
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-21 23:38
orchardbarまきさん、次回からその方向でいきましょう。よろしくお願いします。
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-21 23:40
kanamiさん、決断してよかったねと言えるような、後悔しない人生が過ごせることを祈っています。
Commented by hiromitsu at 2006-02-24 11:03 x
小川さん、先週はお疲れ様でした。
とても心地よい時間が流れていましたね。貴重なお話有難うございました。次はボサノバですか?

追記
そういえば今発売しているPen誌の書評コーナーで「Talkin'~」が載ってました。
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-24 11:37
hiromitsuくん、コメントありがとう。次は何やりますかね? それにしても、よく「Pen」なんか見ていたね。
Commented by hiromitsu at 2006-02-24 12:51 x
そうですね、僕の買える様な商品は一つも載っていないんですけどね(笑)。次回4月ですよね?4月と言えばエイプリルフール。エイプリルフールと言えば、はっぴいえんどの前身バンドでしたっけ?「春よこい」という名曲もあることですし、はっぴいえんどとかどうでしょう?
そういえば、そのPen誌のNY事情コーナーでも載っていたのですが、今「数独」というパズルがUK,USで大流行していて街や地下鉄でもいたるところで数独をやっている人がいるとあるのですが、実際NYでも流行っているんですか?
Commented by jazz_ogawa at 2006-02-24 16:52
hiromitsuくん、「SUDOKU」と言って、ニューヨークの書店ではコーナーができています。それもかなりの種類が置いてあります。ぼくは、この間新聞を読んで初めて「数独」と書くのかと知った次第で、ニューヨークのほうが先行していますね。
次回、「はっぴいえんど」関連もいいですね。昔、細野さんのバンド(「エイプリル・フール」より前のバンド)と青山のディスコで腕を競い合った関柄ですし。
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