
昨日は本当に楽しみにしていたライヴを観てきました。
ホセ・フェリシアーノは受験生のときに「ハートに火をつけて」「夢のカリフォルニア」「雨のささやき」などを立て続けにヒットさせて、あっという間にぼくの心をとらえたシンガーでギタリストです。
爪弾きとはまったく違う迫力満点のプレイ、そして独特の声と声量で歌われるヴォーカル。プエルトリコ出身ならではのラテン・テイストがロックやポップスと融合した魅力的なサウンドも新鮮でした。
彼が日本で出したアルバムは全部持っていましたが、留学中にスパニッシュ・ヴァージョンのアルバムもたくさんあることを知り、そちらも集めました。これらはいまもときどき棚から引っ張り出してはターンテーブルに載せるぼくの宝物です。

「ブルーノート東京」で聴いたステージでは、彼がいまだ現在進行形のアーティストであることも知りました。「昔の名前で出ています」タイプのひとではなく、魅力的な新曲も散りばめてのステージ。
歌声は健在ですし、ギターも昔のまんま。彼のことを知って45年ですが、ときが止まっている感覚と2014年という現在が不思議な感じで混沌としていた90分。
目を閉じてその歌声を聴いていたら、あのころのいろいろがアットランダムに頭の中で広がり、懐かしさが込み上げてきました。出会いもあれば別れもあった。いまではみんないい思い出です。
こういうことを体験させてもらえるアーティストがぼくにはたくさんいます。ずーっと音楽を身近なものにしてきてよかった! しみじみとそのことを思いました。

【出演メンバー】
José Feliciano(vo,g)
Tyler Mchugh(key)
Greg Smith(key)
Al Payson(b)
Tyger MacNeal(ds)
Bob Conti(per)
2014年11月13日 「南青山 ブルーノート東京」 ファースト・セット