
毎年この時期に開催されるジャズのイヴェントに初めて参加しました。

今年で11年目。今回は100名を超えるミュージシャンが結集し、12日と13日の2日間行なわれました。

ぼくが行ったのは昨日の13日。複数の会場でライヴが同時進行で行なわれます。スイング・ジャズから新しいスタイルの演奏まで。選択肢は豊富です。

最初に観たのは山下洋輔のスペシャル・カルテット。メンバーは類家心平、坂井紅介、本田珠也で、類家さんが出だしから大爆発。素晴らしかったです。
続いて若手を中心にしたBIG 5 with 里見紀子。こちらは最年長の小山太郎さんがリーダーのクインテットで、あとのメンバーは小沼ゆうすけ、ハクエイ・キム、纐纈歩美、さくらの面々。そこに里見紀子さんが加わり、それぞれをフィーチャーしての演奏がよかったです。

そして最後はお目当てのミッキー・カーチス。JJA 21トリオのゲストという形で後半に登場。長いキャリアはだてじゃないところを短い時間で見せつけてくれました。お水を飲もうとするだけで笑いがとれるひとはそういません。「ジョージア・オン・マイ・マインド」とか「テナシー・ワルツ」とか、心に沁みるステージでした。

前半のJJA 21トリオは、長老の秋満義孝さんのプレイが素晴らしく、トリオ・ロス・パンチョスが日本のファンのために書いた懐かしの名曲「その名はフジヤマ」がここで聴けるとは思いもよりませんでした。この曲や、続いて演奏された「マイアミ・ビーチ・ルンバ」など、まさに秋満さんならではの演奏が短い時間の中で堪能できました。
ちなみにJJAとはJapan Jazz Association(日本ジャズ協会)のことです。

都会のホテルで一流のミュージシャンたちが一堂に会して行なわれるジャズ・ライヴ。落ち着いた雰囲気の中でジックリと好きなジャズが味わえる贅沢。音楽の楽しみ方はいろいろありますが、こういうのもいいなぁ、と思った真夏の午後&夕方でした。
「インペリアル ジャズ 2014」
【山下洋輔のスペシャル・カルテット@光の間】
山下洋輔(p)
類家心平(tp)
坂井紅介(b)
本田珠也(ds)
【BIG5 with 里見紀子@孔雀・東西の間】
小山太郎(ds)
纐纈歩美(sax)
小沼ゆうすけ(g)
ハクエイ・キム(p)
さくら(b)
里見紀子(vln)
【ミッキー・カーチス with JJA21トリオ@雅・錦の間】
ミッキー・カーチス(vo, hca)
秋満義孝(p)
田野重松(b)
ジョージ川口Jr.
2014年8月13日 「帝国ホテル」