一昨日の土曜日(2日)、六本木の東京ミッドタウンにある家具屋さん「TIME & STYLE」で五十嵐一生さんのライヴを聴いてきました。
所要があったので、会場に着いたのは前半が終わった休憩時間中。
五十嵐さんの演奏を聴くのは本当に久しぶり。このところFBを通じて旧交を温めていたので、ぼくにとっては懐かしくもあり新鮮でもありというライヴでした。
若いころに比べると、演奏に込めるニュアンスが絶妙になり、もともとぼく好みのフレーズを連続させるトランペッターでしたが、それにさらなる磨きがかかり、この上なく魅力的なプレイヤーになっていました。
共演するのはベースの俵山昌之さんとオルガンの金子雄大さん。最近はドラムレスのことも多いそうで、とくにこういうスペースにはこの編成がピッタリ。
表情豊かなトランペットの音も細かいところまで聴けましたし、トリオの音量的なバランスも自然でよかったです。
五十嵐さんとも久しぶりなら、俵山さんとも久しぶり。どちらも見た目は25年くらい前とあまり変わっていませんが、ミュージシャンとしてはすっかり成熟し、かついまも前向きな姿勢が少しも変わっていないのは嬉しい限り。そういうのは彼らが発する音を聴けば一目(聴)瞭然。
金子さんのオルガンも大胆にして繊細なプレイと響きで五十嵐さんの音楽に抜群の相性のよさを示していました。斬新さと伝統が同居している音楽性。そういうのがぼくは好きです。素敵なプレイを聴かせてもらいました。
そして最後にTOKUさんが飛び入り。彼が素晴らしいのは、一声あるいは一音で自分の世界が出せること。
この日は「アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イーズリー」と、アンコールで「ラウンド・ミッドナイト」を披露。どんな形からでも自分の歌に入っていける持ち味を堪能させてもらいました。
音楽的にもメンバー的にも豪華なライヴが飲み物付きで、ユッタリとした抜群の雰囲気で聴ける贅沢。心地のいい時間が過ごせました。
メンバーのみなさん、ありがとう!
【出演メンバー】
五十嵐一生(tp)
金子雄太(org)
俵山昌之(b)
2014年8月2日 東京ミッドタウン「TIME & STYLE」 セカンド・セット