桜木町の「ちぐさ」で開催した「ONGAKUゼミナール」。
初めての場所でしたが立ち見も出る盛況で、ご来場のみなさま、そして主催してくださった中島さんをはじめ関係者の方々、本当にどうもありがとうございました。
テーマは「ブルースとはなんぞや?」
さまざまなゲストの方も登場して、3時間ほどの長丁場になりました。
前半はオーセンティックなブルースを紹介し、そのあとはさまざまな音楽に根付いているブルースやブルースから派生した音楽を紹介。盛りだくさんのプログラムだったため、予定していた曲をかなりはしょってのトークとなりました。
後半はジャズにおける代表的なブルースをいくつか聴いてから、サプライズ・ゲストの藤井武さんが登場。
地元にお住いの藤井さんはぼくが大好きなスリー・ブラインド・マイスのオーナー&プロデューサーだった方。筋金入りの「ちぐさー」(ぼくの造語です)でもあります。てっきりスリー・ブラインド・マイスの作品から何かを紹介してくれるものと思っていたのですが、紹介してくれたのはジミー・ウィザースプンのライヴ。藤井さんのお話とともにこのヴォーカルが見事でした。
その後はブルース・シンガーのブル松原さんによるライヴ。バックのピアノは袴塚淳さんでギターは庄司厚人さん。狭いお店ですから、目の前で繰り広げられるジャジーなブルースにご来場のみなさまも楽しんでくださった様子でした。
「ちぐさ」は1933年創業ですから、ニューヨークの「ヴィレッジ・ヴァンガード」と同じくらいの歴史があります。ぼくも高校時代から大学時代にかけて何度か寄らせてもらいました。
そのお店でトーク・イヴェントをさせていただけたことに感慨深いものを覚えました。これも音楽の取り持つ縁でしょう。いいものです。
ところで今日は七夕。雨の銀座です。
【今後の「ONGAKUゼミナール」】
7月12日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール@西船橋 vol.4』(愛しのジャズマン)
@「Ten & Half Cafe+」 千葉県船橋市本郷町421-2 1階(047-711-1911)
開場:15:30 開演:16:00 会費2500円(1ドリンク付き)
ご予約・問い合わせ:お店までお電話、
小川隆夫がこれまでに出会ったミュージシャンとのエピソードを綴った単行本『愛しのジャズマン』『愛しのジャズマン 2』『ジャズ楽屋噺』をもとに、さまざまなミュージシャンの素顔に迫ります。知られざるエピソードも紹介予定。
7月19日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第32回:初来日から半世紀~マイルス・デイヴィスの60年代)
@銀座「le sept」 中央区銀座6-7-19 ミクニ銀座ビル7F(03-5537-2388)
開場:17:30 開演:18:00 会費3000円(1ドリンク付き)
ご予約・問い合わせ:お店までお電話、
この7月で初来日からちょうど半世紀。それを記念して、今回はジャズ激動の60年代を牽引したマイルス・デイヴィスと史上名高い黄金のクインテットの音楽にスポットライトを当てます。
8月9日(土) 『小川隆夫ONGAKUゼミナール~60年代音楽シリーズ 第23回:When I'm Sixty-Four~1964年の奇跡』
@渋谷百軒店(ひゃっけんだな)「PANAMA JOE's」 渋谷区道玄坂2-19-1(03-3461-9047)
開場:17:30 開演:18:00 会費:2500円(1ドリンク付き)
次回の「60年代音楽シリーズ」はこの8月で64歳となる小川隆夫にとって、人生を変えるほどの出来事がいくつもあった1964年にスポットライトを当てます。
ビートルズやボサノヴァをはじめとしたさまざまな音楽との出会い、マイルス・デイヴィス初来日、バンド結成、東京オリンピックなど、多感な中学生だった時代を現在の視点から振り返ってみたいと思います。
8月30日(土) 『小川隆夫×内山繁 クロス・トーク「Mt. Fuji Jazz Fes. 10年の軌跡」』
開場:17:30 開演:18:00 会費:3000円(1ドリンク付き)
ご予約・問い合わせ:お店までお電話、
音楽ジャーナリスト小川隆夫とフォトグラファー内山繁のクロストーク第3弾。
80年代~90年代にかけて開催された伝説のジャズ・フェス、「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル」。多くの大物ミュージシャンが一堂に会する、夏の風物詩とも言える音楽イヴェントでした。
そのイヴェントを、カメラのファインダーを通して観てきた内山繁と、舞台裏でミュージシャンの肉声を聞いてきた小川隆夫が語り尽くします。
まずは、開催のきっかけとなったNYでの「ワン・ナイト・ウィズ・ブルーノート」の話題から、内山繁撮影の写真とともにお楽しみください。