エルヴィスのライヴは観ることができなかったけれど、リサ・マリーのステージは観たぞって、何の自慢にもなりませんが、昨日「ブルーノート東京」で初来日の初ステージを観てきました。
デビュー・アルバムを出したときはけっこう話題になりましたが、その後はどうしていたんでしょう?
それで今回はT・ボーン・バーネットがプロデュースした新作『Storm & Grace』の発売を5月に控えての来日ということで興味津々。どんなステージを繰り広げるのか、おおいに期待して南青山に行ってきました。
写真からはダイアナ・クラールみたいな大柄の女性をイメージしていたんですが、思ったより小柄で、声は低音で野太い。ルックスには少女っぽさもあるけれど、生まれは1968年ですからそこそこの年齢になっていますよね。
5人編成のバックのバンドがよかったです。山高帽をかぶったひとがふたりで、もうひとりもオールド・ファッションな帽子をかぶり、サウンドも曲も服装もなんだか60年代のロック・バンドみたい。
ザ・バンドとはちょっと違いますが、ルーツ・ミュージック的というかスワンプ風というか。このあたり、T・ボーン・バーネットの影響かもしれません。サイド・ギターのひとは、スティール・ギターやマンドリン、さらにはヴァイオリンも弾く多才ぶり。ベーシストが、前半はピックアップをつけたアップライト・ベースを弾いていたのもぼく好み。
リサ・マリーの歌はそれほどうまいとは思いませんが、彼女を含めたこのグループからは、60年代にサンフランシスコあたりで聴かれたロックの香りが漂ってきます。ぼくの大好きなサマー・オブ・ラヴの世界。それに通じるものを聴くことができて、幸せな気分になりました。
それで今晩はバート・バカラックのコンサート。こちらも60年代の気分が満喫できそう。そして来週の週末は「ONGAKUゼミナール」の「60年代音楽シリーズ」。いつも60年代に思いを馳せているぼくですから、60年代三昧の日々は最高ですね。
【出演メンバー】
Lisa Marie Presley(vo)
Michael Lockwood(g)
Damon Fox(key)
John Sands(ds)
Jamison Hollister(g、mandlin、pedal steel、vln)
Luis Maldonado(b)
2014年4月8日 「南青山 ブルーノート東京」 ファースト・セット