
今年は2月にりンゴ・スター、4月にピート・ベスト、そして先週はヘイミッシュ・スチュアート、さらには11月にポールが来ますし、ぼくにとってはビートルズ・イヤー的な1年になっています。
アヴェレージ・ホワイト・バンド時代のヘイミッシュにはほとんど注目していなかったんですが、ポールのバックを務めていたときの彼がとても魅力的で、いろいろな意味で惚れ込んでいました。
大半はサイド・ギターに徹していたんですが、ときおり聴かせるコーラスともども職人風で、いい味のひとだなぁってね。

その彼が「コットン・クラブ」に出演するというので行ってきました。しかも今回はウィル・リーも加わり、さらにヘイミッシュが大尊敬しているジム・マレン(ヘイミッシュ曰く「イギリスのナショナル・トレジャー」)も参加しての公演。これは見逃せません。

そして、やっぱりよかった。派手のことはほとんどやりませんが、いぶし銀のヴォーカルとギター・ワーク(サイド・ギター)が最高。音楽が大好きで心から楽しんでいる雰囲気がステージから伝わってきました。

しかもウィル・リーとはいいコンビ。ステージをおりるとこのふたり、まるで漫才コンビです。楽屋でもジョークの応酬で大笑い。笑いが絶えません。その楽しさがステージでも反映されていて、心地のよいライヴを堪能させてもらいました。

ステージが始まる前にはインタヴゅーも。

イギリス人はどちらかというと真面目な感じの人が多いのですが、ヘイミッシュはいたって気さく。気取りがないというかフランクで、話しているとこちらも楽しくなってくるタイプでした。

ステージはトラッドで決めていた彼ですが、楽屋ではいたってラフというか寛いだ服装。

こちらもステージとはまったく違うカジュアルな装い。ステージに登場した途端、そのギャップに思わず笑ってしまいました。

ヘイミッシュ以上にジョークの塊のような彼のインタヴューもしっかりやっておきました。
【出演メンバー】
Hamish Stuart(g)
Jim Mullen(g)
Will Lee(elb)
Graham Harvey(ds)
2013年8月20日 「丸の内コットン・クラブ」 ファースト・セット
写真提供/COTTON CLUB
撮影/Yuka Yamaji