
昨日は、先日「Jazz Conversation」に出演していただいた渡辺貞夫さん恒例のクリスマス・コンサートを渋谷で観てきました。
今回のテーマはアフリカ。
サダオさんにとって、アフリカとブラジルは第二の故郷のようです。そのアフリカの大地を思わせる牧歌的でリズミックな音楽が渋谷の「オーチャード・ホール」を満たしていました。
共演するのはサダオさんとも親しいカメルーン出身のリチャード・ボナ。このひとは本当にベースがうまいし、顔に似合わず(失礼)、天使のような無垢な美しい歌声の持ち主です。この日も「Ponda」で魅力を聴かせてくれました。
サダオさんの音楽にボナのパフォーマンスは自然に溶け込んでいます。まるでアフリカの親子のよう。
ほのぼのとした心の交流がステージから伝わってきて、外の寒さとは無縁の暖かい空気が広いホールに充満していました。

15分の休憩を挟んでの2時間半。相変わらず精力的で創造的で元気いっぱいのサダオさん。彼のライヴに接すると、いつも心地のよい気持ちで家路につくことができます。優しい気分になれて力が湧いてくる。そんなステージでした。
渋谷の街ではあちこちからクリスマス・ソングが聴こえてきます(どこもそうですが)。クリスマス・ソングも優しい気持ちにしてくれるメロディや歌詞が多いですよね。だからなおさら寒さも気にならず、穏やかな気持ちで昨日は家に戻りました。
【出演メンバー】
SADAO WATANABE MBALI AFRICA
渡辺貞夫(sax)
Richard Bona(b)
Etienne Stadwijk(p)
養父貴(g)
Obed Calvaire(ds)
Steve Thornton(per)
N'Diasse Niang(per)
2012年12月15日 「渋谷 オーチャード・ホール」
そういえば写真集も出しているサダオさん。現在、銀座の三越でアフリカの写真展を開催中です。

タイトル:渡辺貞夫写真展 ~MBALI AFRICA~
会期:12月12日(水)-18日(火)<最終日5時終了>
会場:銀座三越 9階 銀座テラス/テラスコート
そしてこのあと、年末から年始にかけてサダオさんはブラジルでレコーディングとライヴをやってくるそうです。
来年は80歳の節目になる年ですが、サダオさんは相変わらず精力的。これからの活躍にも目が離せません。