
封切り初日の昨日、六本木の映画館で観てきました。
クリント・イーストウッドは前作『グラン・トリノ』で俳優業から足を洗ったものと思っていたのですが、またまた心に残る作品に出演してくれました。
ただしこのひとの演技や登場人物のキャラクターはいつも同じ。今回も頑固親父というか頑固爺さん役で、独特の味わいを醸し出します。

ぼくも世間的にはそろそろ老境に差し掛かっています。ところが、困ったことに自覚がない。相変わらず高校生気分で毎日を過ごしています。このギャップ、それをこれからは年々、これまで以上に感じるようになっていくんでしょうね。
若い人は親の世代を考え、年輪を重ねたひとは若い世代に思いを巡らせる。そんな気分になれる映画じゃないでしょうか。
素直に自分の気持ちを口に出せない恥ずかしがり屋で頑固者。この気持ち、よ~くわかります。

この映画、原題より邦題のほうがはるかにいいです。そして、映画の力ってやっぱり大きいですね。
とてもいい気持ちで映画館を出ることができました。いまも「ユー・アー・マイ・サンシャイン」のメロディと歌詞が心の中で響いています。