先日観た『デンジャラス・ラン』が殺伐とした内容だったので、今度は心温まる映画をということで、1週間ほど前のことですが、この作品を観てきました。
こちらはほのぼのとして、よかったです。主役のひとり、黒人の介護士が傍若無人というか、障害者を障害者と思わない口ぶりと接し方がよかった。でも憎めないし、いい味が出ています。
タイトルの『最強のふたり』は「最強のコンビネーション」という意味なんでしょうね。
それから映画の中で使われた音楽も選曲のセンスが抜群。いい感じでした。
ジェフリー・ディーヴァーの「リンカーン・ライム」シリーズを思い浮かべてしまいましたが、それとも違う。こちらはライムが絶対的な専制君主なのに対し、映画のふたりにはあまり主従関係がありません。どちらかといえば友人のような結びつきでしょうか。
ひとにはそのひと特有の感性や考え方があり、接し方は相手によりさまざま。これは健常者でも障害者でも同じこと。この映画に出てくるふたりは、水と油のような性格でいて、相性がぴったり。
ぼくはリハビリテーションを勉強していた時期があるので、いろいろ思うところがありました。
実話に基づいた話だそうで、最後に本当のふたりが出てきます。映画のイメージとは姿や格好がずいぶん違いますが、最強の信頼関係と友情で結ばれているんでしょうね。