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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャケ裏の真実
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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
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「3月文化講演会」@神戸
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TEL: 078-265-6595

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2005-11-16 小曽根真&塩谷哲デュオ
 小曽根真と塩谷哲(しおのやさとし)のピアノ・デュオは、これまでに聴いたピアノ・デュオの中でも上位に入るものでした。14日に渋谷Bunkamuraのオーチャード・ホールで聴いた彼らのステージは、グランド・ピアノを2台並べただけのシンプルな設定ながら、多彩な表現とテクニックでおおいに楽しませてくれました。e0021965_23154437.jpg
 彼らはそれぞれが所属するレーベル(ヴァーヴとビクター)から9月にデュエット作品を発表しています。その中からの選曲で、すべてがどちらかのオリジナル、1曲もスタンダードや他人の曲はありません。それをふたりが自在に料理していくのです。CDで聴いていた曲も随分違った内容や印象を覚えました。それがジャズのいいところでしょう。
 プログラムに塩谷さんが書いていました。
 「ここまで自分の音楽を聴き込んで理解してくれて、一緒にやろうと言ってくれたひとはいなかった」
 これに尽きると思います。ジャズの場合、セッションは日常茶飯事ですが、その多くは単なるセッションです。顔を会わせて、曲を決めて、適当に段取りをしてゴー、という感じでしょうか。これはこれでハプニングに期待できる面白さがあります。しかし、互いの音楽を理解し合って演奏する場合は、また違った魅力が生み出されます。

 小曽根さんが塩谷さんにデュオの提案をしたのは、彼の音楽が本当に素晴らしいと思ったからでしょう。それは、第一部で塩谷さんの曲を小曽根さんがソロで弾いた曲からもよくわかります。反対に、第二部では塩谷さんが小曽根さんの曲をソロ演奏しました。互いに、自分の曲がこんな風に演奏されて幸せだとステージでコメントしていたのが印象に残っています。e0021965_23174845.jpg

 ぼくにも、最近対談本を出してわかったことがあります。相手を知ることで、深い話ができるということです。当たり前のことですが、対談相手の平野啓一郎さんと実際に話し合って、それが実感できました。相手を知ることは自分を表現することに繋がるのですね。
 これまでにも雑誌などで対談はいろいろやってきました。しかしそれらの多くは、テーマが決まっていて、それについて複数のひとが意見を交わすものです。これはジャズで言うセッションみたいなもので、ぼくが得意としている出たとこ勝負です。
 しかし平野さんとの場合は、出たとこ勝負ではありましたが、時間がたっぷり取れたこともあって、真剣に彼のことを理解しながら自分の話もできたのです。オーチャード・ホールでの演奏を聴きながら、そのことを考えていました。

 小曽根さんは日本でもトップ・クラスのジャズ・ピアニストです。その彼に、芸大の作曲科を中退し、オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアニストとして世界中で活躍した塩谷さんがどう立ち向かうのか。会場に行くまでの興味はそこにありました。しかしそんな風に考えるのは、彼らのことを理解していなかった証拠です。
 ふたりは互いを立てながらも自分を表現する手法で、見事に調和の取れた演奏を繰り広げました。それでいて、演奏がどこに飛んでいくのかわからないハプニング性もあちこちで認められたのです。誰よりも楽しんでいたのがステージ上のふたりでしょう。演奏の行方に一番はらはらどきどきしていたのも彼らだったと思います。
 「少しでも気を抜くと、自分がどこにいるのかわからなくなってしまう」
 小曽根さんの言葉です。それほどに演奏は変幻自在で、その場でどんどん変わっていきました。まさに出たとこ勝負ですが、それを見事に纏め上げる協調性にも彼らは卓越していたのです。そういうことができるのもジャズなんですね。しかし、それはふたりが本当の意味で優れた音楽家であり、互いを尊敬し、理解し合っていたからです。

 優れた音楽家が顔を揃えただけでは、素晴らしい演奏はできても、感動させることは難しいと思います。感激と感動はまったく違います。感激できる音楽は世の中に沢山ありますが、ぼくが感動できるのはその中のわずかです。それはひととひととのつき合いにも当てはまるかもしれません。感動できる出会い──これからどのくらいあるのかなぁ? そんなことを考えながら帰途につきました。
 
by jazz_ogawa | 2005-11-16 23:23 | ライヴは天国 | Trackback(4) | Comments(5)
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Tracked from 楽しい音楽を聴く♪ at 2005-12-25 20:10
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Commented by kanami at 2005-11-17 18:14 x
小川さん、こんばんは。先日平野さんとのトークセッションで、ブログ拝見しましたと申し上げたものです。
ピアノセッションとても楽しそうですね。感激と感動・・・同感です。トークセッションのことにもふれられていましたが、お互いの広い知識の他にも、お互いを尊重する深い信頼感が感じられて、聴いている私もとてもhappyでした。
私は音楽についてまだまだ造詣が深くないのですが、昨年末BOSEのWAVERADIOを購入してからJAZZやクラシックを聴き始めています。クラシックファンの友人に、とりあえず有名な曲をたくさん聴いているうちに好きな楽器がわかるよ、と言われました。どうやら私はピアノがいちばん好きなようです。あのトークセッションで興味を持ったジョシュア・レッドマンも2枚ほど購入し聴いていますが、この2~3日はビル・エバンスばかり聴いています。流行の風邪にやられて微熱があるのですが、そんなアタマにも、ビル・エバンスのピアノは心地よく響くのです。
ピアノ、平野さん、という単語を見て思わず書き込んでしまいました。
それではまた☆
Commented by ogawa at 2005-11-18 00:18 x
kanamiさん、コメントありがとうございます。たしかに最初は手探りの状態でしょうが、ぼくもいろいろ聴くうちに自分の好きなものが何かわかりました。音楽に限らず何事もそうでしょうが、自分の好みを見つけることからいろいろ始まるんでしょうね。
風邪、お大事に。
Commented by t_gomez at 2005-11-18 01:07 x
小曽根さんの話を書いてしまいました。 私の体験も、私にとってはなかなかぐっと来るものだったものですから、、、。
Commented by kanami at 2006-01-21 23:24 x
小川先生こんばんは!今日は新宿紀伊国屋ホールで、井上ひさしの「兄おとうと」というお芝居を観て来ました。神野三鈴という女優さんがあまりに優雅で美しくて一気に大好きになって、ネットで調べていたら・・・ご主人が小曽根真さんとのこと!確か小川先生のブログでその名前を見た・・・と思ってまたまた興奮しながら書き込みしています。別にたいした発見じゃないと言われればそれまでですが、なんだか妙に嬉しいものですよね。
失礼しました^^
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-22 00:39
kanamiさん、今日はぼくも新宿にいました。行き先は厚生年金ホールでしたが。
神野さんには以前お目にかかったことがあります。聡明な方で、小曽根さんは本当にいいひとと結婚して幸せだなと思いました。
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