
ボブ・ミンツァーがビッグ・バンドを率いて「ブルーノート」東京に出るというので、昨日のファースト・セットを観てきました。

今回は新作『フォー・ザ・モーメント』の発売に合わせ、この作品に参加したブラジル人シンガー兼ギタリストのシコ・ピニェイロも帯同。彼をフィーチャーしてのブラジル音楽も何曲か演奏し、さらにはもうひとりのゲスト・シンガー、カート・エリングも登場。
ボブだけの人気ではないと思うのですが(ごめんね、ボブ)、この日のブルーノートも先日のTOKUさんと同じで通路までぎっしり椅子が並ぶという超満員。彼のオーケストラにこれだけの人が集まるとは嬉しい限りです。
20年ほど前、プロデューサーをやっていた時代にボブのリーダー作を2枚作ったことがあります。その彼がビッグ・バンドを率いて超満員の「ブルーノート東京」で演奏する。嬉しいじゃありませんか。

ステージが始まる前にラジオ用のインタヴューもさせてもらいました。

内容は新作について、それからぼくのプロデュース作品『アイ・リメンバー・ジャコ』と『Two T's』の思い出話。

プロデューサー時代の写真はぼくの手元にほとんどありません。レコード会社が持っているとは思いますけど、どこかに紛れ込んで、見つけ出すのは不可能かもしれませんね。この写真は、たまたまネットに載っていたもので、『アイ・リメンバー・ジャコ』を録音したときの1枚です。
左からボブ、マイケル・フォーマネク、ピーター・アースキン、ジョーイ・カルデラッツォ。懐かしいです。

「ブルーノート東京」の楽屋にはボブと高校からの音楽仲間であるピーター・アースキンもいました。彼のアルバム『スウィート・ソウル』もぼくがプロデュースしています。ピーターとは久々の再会でした。

今回のステージではシコ・ピニュイロの見事なギタリストぶりにも感心しました。ボサノヴァのギタリストと思いきや、彼はチャーリー・クリスチャンをモダンにしたようなスタイルのジャズ・ギタリストです。シングル・ノートでホーン・ライクにフレーズを綴るスタイルは、ベニー・グッドマンのグループでソロを弾くクリスチャンの姿(もちろん観たことありませんが)を思わず連想してしまいました。
ボブは相変わらず忙しそう。このあとはニューヨークでイエロー・ジャケッツのメンバーとして演奏し、昨日が誕生日だった奥さんと合流。その後はイギリスに行くことになっています。
4年前にロスに引越し、地元の大学で教鞭も取っているそうです。クリニック、教育、オーケストラ、オルガン・トリオ、そしてイエロー・ジャケッツ。仕事と人生が充実しているひとは忙しくても心に余裕があるんでしょう。

律儀なボブはインタヴューの15分前には「ブルーノート東京」に来て、待っていてくれました。ぼくも実は15分前に到着していたので、これはおあいこ。インタヴュー後は、演奏が始まるまで近くをウォーキングするといっていました。ぼくはウォーキングで「ブルーノート東京」に来たので、こちらはパス。近くでコーヒーを飲んでから、ステージを楽しまさせてもらいました。
【メンバー】
Bob Mintzer(sax)
Peter Erskine(ds)
Russell Ferrante(p)
Lincoln Goines(b)
Chico Pinhiero(g)
Lawrence Feldman(sax)
Robert Shepard(sax,fl)
Robert Malach(sax,cl,fl)
Frank Basile(sax)
Keith O'Quinn(tb)
Michael Davis(tb)
Eric Hughes(tb)
Max Seigel(tb)
Robert Millikan(tp)
Dan Fornero(tp)
Scott Wendholt(tp)
John Daversa(tp)
Kurt Elling(vo)