一昨日の日曜日に観てきました。トップ・ベーシストのひとり、クリスチャン・マクブライドがリーダーのグループ、インサイド・ストレイトを聴くのは今回が初めて。サイドマンのときもそうですが、とにかく力強いベース・ワークは現代のレイ・ブラウンといったところ。
ソロも見事でしたが、安定感に溢れたバッキングは本当にご機嫌としかいいようがありません。このインサイド・ストレートは1枚だけアルバムを発表していますが、今回はヴァイブのウォーレン・ウルフ以外のメンバーが交代。このウルフとサックスのティム・グリーンをフロントに据えたクインテットの演奏は、チーム・ワークというより個々のソロに魅力を感じました。
最大の収穫は22歳のピアニスト、クリスチャン・サンズ。テクニックもあれば歌心もあるし、表現力も抜群。小柄で少年っぽい顔立ちでしたが、とにかく抜群の腕前にびっくり。
終演後にクリスチャンにはインタヴューを。
このグループの話、最近出したビッグ・バンド作品(国内盤はなし)、さらにはもうすぐ出るデュエット・アルバムの話などを聞きました。
このデュオ作品『Conversation With Christian』は要注目です。スティング、チック・コリア、ハンク・ジョーンズ、アンジェリーク・キジョー、ジョージ・デューク、ビリー・テイラー、ディー・ディー・ブリッジウォーター、ロイ・ハーグローヴ、エディ・パルミエリなどとクリスチャンがデュエットを繰り広げます。
気さくな人柄で、日本にも友人が多いクリスチャン。あまりにもあちこちから誘われるので、宿泊先のホテルでは電話を取り次がないようにしてもらっているそうです。オープンで豪快。この日聴いたステージでもそんなパーソナリティが反映されていました。