先週の金曜日(7月1日)ですが、この夫婦ユニットを丸の内の「コットン・クラブ」で聴いてきました。デビュー時からずっと聴いてきたチャック・ローブもいまやヴェテラン・ギタリストになりました。最近ではスーパー・フュージョン・ユニットのフォープレイにも参加し、ますます評判を高めています。
そのチャック・ローブが、今回は奥方のカルメン・クエスタと組んで来日。彼女はスペインのマドリッド出身。過去にマイケル・フランクスのバック・コーラスなども務めていました。アルバムも数枚出しています。
カルメンが登場したのは3曲目から。アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた『私のボサノヴァ』を発売したばかりということで、そのアルバムからも何曲か聴かせてくれました。カルメンのライヴを観たのは今回が初めて。エキゾティックで雰囲気のあるシンガーです。
スペイン人が歌うボサノヴァもいいです。でも、彼女が作ったオリジナルのほうがぼくには好ましく聴けました。次のアルバムで録音するかもしれないといって、最後のほうで歌った自作バラード。歌詞の意味はわかりませんが、胸に響くものがありました。
考えてみたら、チャック・ローブのライヴを聴くのは久々です。こんなに丁寧にギターを弾くひとだったかしら。そんなことを思わせるステージでした。かぶりつきの席で観られたこともあり、ことさらその姿が印象に残っています。
音の出し方や選び方が丁寧で、こういうプレイはぼく好みです。良好な音質のギター・ミュージックをじっくり楽しむことができました。
昼間はかなり熱かったですが、お店を出たころは少し空気が涼しくなっていました。この日は久々に友人と外食。週末ですし、こういうリラックスした時間がすごせるのも幸せなことです。