番組ブログでは先週紹介しましたが、明日の後半(午後5時台)は特別企画の1時間。「証言で綴る日本のジャズ」の2回目として、60年にわたってシャープス&フラッツを率いてきた原信夫さんをゲストに、いろいろお話をうかがいます。
原さんは日本を代表するジャズ・オーケストラ、シャープス&フラッツを昨年解散し、悠々自適な暮らしをしています。現在84歳。マイルスと同じ1926年生まれです。
とにかくお元気な姿に接することができ、また非常に貴重なお話をうかがうことができて、ぼくはハッピーな一夜がすごせました。だって、6時40分ごろから始めたインタヴュー、終わったら9時近くになっていたんですから。
「Meet The Star」のコーナーのように、お話をうかがいつつ、適時音楽もはさんでいきましょう、というのが事前の打ち合わせ。ところがいざお話が始まると、もう止まりません。
お話の腰を折って音楽を聴くのはよろしくない。そう判断し、ここはお話をうかがうだけにして、音楽はあとで編集すればいい。そう思ったのも当然です。だって30分が過ぎてもシャープス&フラッツ結成まで至らないんですから。
ぼくはアルフレッド・ライオンにインタヴューしたときのことを思い出しました。彼も話したいことがたくさんあって、ニューヨークに出てくるまでで2時間かかりました。
それにしても原さんのお話は楽しいし、貴重なものばかり。ジャズ・ファンとして、こんなに素晴らしい時間がすごせたことに幸せを感じます。
できればこの2時間分のお話、すべてを紹介したいところです。しかし涙をのんで編集しなければなりません。でも、原さんのオーケストラやジャズに寄せる思いは伝わってくると思います。
お時間のある方は、明日、ぜひ番組をお聞きください。みなさんと日本のジャズにまつわる貴重なお話が共有できたら嬉しいです。
ということで、明日はこんなラインアップ。
Jazz Conversation #076(2011.6.19.放送)
①【16:00:日本語でジャズのスタンダードを】
②【16:30:マイルス・デイヴィスの真実(第76回:1962年のマイルス・デイヴィス)】
③【17:00:証言で綴る日本のジャズ(2)~原信夫】(1時間)
なお、ぼく以外のひとにはどうでもいいことでしょうが、原信夫さんの「証言で綴る日本のジャズ(第2回)」は、「Meet The Star(第64回:原信夫)」+「アーティスト特集(第18回:原信夫)」として、回数をカウントします。なにせ番号フェチですから(苦笑)。