先月の終わりですが、「ジャガーXFで聴くジャズ」という取材を受けました。世の中、電子書籍の時代に入りつつありますから、この取材も印刷物ではなく、「iTunesからデータをダウンロードしてiPadなどで読むもの」とのことです。12月末にアップされるジャガーの電子マガジン用の取材でした。
試乗するのはXFというモデル。ホームページを見ると、この型は650万円からとなっています。ですが、用意されたのは1200万円の車でした。これ、乗り心地いいです。
道が混まないうちに取材を、ということで7時半にわがアパートの前で集合。そのまま首都高速に入って羽田へ。ところが道を間違え、羽田で降りれず横浜方向に進み、大黒埠頭の駐車場で小休止。少し写真を撮ってから、今度はお台場へ。
日曜の朝はまだ閑散としています。そのあとはレインボウ・ブリッジ経由で家に戻るという行程。全部で2時間弱の取材でした。
乗せてもらったモデルにはBowers & Wilkins社製の440Wサラウンド・サウンド・システム+同社と共同開発したスピーカー(14個!)が搭載されていました。用意していったCDは、スタン・ゲッツの『ゲッツ=ジルベルト』、オスカー・ピーターソンの『プリーズ・リクエスト』、それにジョン・コルトレーンの『ジャイアント・ステップス』。どれもいい感じで鳴っていました。
このXF、スポーツ・カーならではの加速のよさやハンドルの鋭い切れがあります。それに加え、乗用車としての乗り心地もよかったです。XFは家族向けに使いたいひとにもぴったりかもしれません。それに対し、ぼくが乗っているドイツのスポーツ・カーは後部座席も狭く、家族向きではありません。
そういえば、大学時代に中古のMark IIを買おうと考えたことがありました。でもそのころのジャガーは故障が多く、中古に乗るならもう一台同じ車を持っていないと大変だぞ、と脅かされ、断念したことがあります。どうしてもう一台かといえば、部品用です。そのくらい故障が多かったということです。でも、憧れの車種でした。その後に出たE-Typeも好きでしたね。
それでこのXFですが、スタイル的にそうした面影は皆無です。それでも自動車として、やっぱり魅力的です。ほんの短い時間しか乗りませんでしたが、いい車でした。しばらく貸してもらえたらよかったのに。