
すっかり忘れていましたが、2週間くらい前にこの映画を観てきました。感想は「ウーン?」。
戦争映画も嫌いじゃないですが、この不毛さはなんなんだろう? という思いしか残らない映画でした。この映画がアカデミー賞の「作品賞」ですか。10年後、20年後にどういう評価が下されているか、生きていればそこを確認したいと思います。この1年で、もっと心に残る作品だってあっただろうに、ねぇ。
この作品を選んだアカデミーの会員は、贖罪のつもりがあったのかしら? アメリカが引き起こした不毛なイラク戦争に対しての、です。この映画を観た数日前にドラマの『不毛地帯』が終わりましたが、どちらがより不毛だろうなんて考えながら映画館を出てきました。
ぼくは戦争を体験していないので主人公のような気持ちにはどうしてもなれません。感情移入ができなかったですね。共感もできないし。でも、実際に戦争をしているアメリカのひとにとっては、ぼくなんかが想像できないほど大きなものをこの映画に感じたんでしょう。

そういえば『クレイジー・ハート』も、ジェフ・ブリッジスが主演男優賞を取ったことに異存はないですが、作品としては「何だかなぁ」という印象でした。主人公の気持ちや生き方はよーくわかるんです。下手したらぼくだって同じような人生を送っていたかもしれませんから。でもストーリーがステレオ・タイプで、ミュージシャンの生活を描くのに「これしかないの?」って思いを強く受けました。
これから観たい映画は『NINE』と『マイレージ・マイライフ』。時間があれば、とりあえずどちらか観てきたいですね。