12月のクオシモード・インタヴューと年末のニューヨーク取材はダイナース・カードの会報誌『Signature』のためのものでした。ニューヨークでのインタヴューは一部「Jazz Conversation」でも使っていますが、そこはほら、ぼく得意の一石二鳥方式です。ひと粒で二度おいしいのはいいですよね。
それから一昨日は小曽根さんにインタヴューをさせてもらいました。これで『Sigunature』用の取材はすべて終了。
今回は16ページのジャズ特集。カード会社の会報誌ですが侮ってはいけません。通向けの内容ではありませんが、ハイ・クォリティを狙いました。いまのジャズを16ページで紹介するのが監修者であるぼくの役目です。
こちらのスケジュールの都合で渡辺貞夫さんのインタヴューはほかの方にお願いし、ほかにはジャイル・ピーターソンのインタヴューもあります。幅広い世代のアーティストから話をうかがい、ジャズのいまを伝えたい──そんなことを意図しました。
それで小曽根さんのインタヴューですが、これは渋谷の並木橋近くにあるジャズ・バー「代官山レザール」で行ないました。
このお店、昼間に行ったので雰囲気はわかりませんが、良さそうな感じです。とにかくピアノの音が素晴らしい。小曽根さんも絶賛していて、「オーナーの愛情がこもったピアノ」と何度も話していました。
写真撮影のときに小曽根さんがいろいろな曲を弾いてくれましたが、本当に余韻が残る美しい響きでうっとり。これは小曽根さんのプレイも素晴らしいからですが。そういうわけで、近々このお店にはお邪魔しなくては。
小曽根さんとのインタヴューはニューヨークの話で盛り上がりました。住んでいた時期はぼくと違いますが、あの街から受けた印象には共通するものが多く、原稿はそのあたりを中心に書こうかなと。
残念ながら『Signature』は一般向けには販売されていません。2月10日発行の3月号、ダイナース・カードをお持ちの方はぜひご覧ください。お持ちでない方は、友人・知人にカード所有者がいるなら強奪してくださいね。ぼくの原稿はどうでもいいですが、写真が素晴らしいです。なにせニューヨークで写した写真はカラーとモノクロを併せて600枚以上。そのどれもがかっこよくて、選ぶの苦労しました。