一昨日ですが、笹塚のスタジオでクオシモードのインタヴューをやってきました。ぼくがいま一番注目しているグループです。
とにかく彼らの演奏はかっこがいい。ぼくの大好きなブルーノート・サウンドの現代版といえばいいでしょうか。翻っていうなら、どうしてぼくがブルーノートの音楽を好んで聴いてきたかってことになりますが、それは一にも二にもかっこよかったから。
そのかっこのよさに、何10年も経ってから再び出会えるとは思ってもいませんでした。そこに興奮しましたし、クオシモードの演奏を聴いていると、とにかくわくわくしてきます。ぼくの場合は音楽に限らず、どんなときでもわくわくすることが喜びに繋がります。そういうわけで、わくわくしたくてクオシモードのライヴやCDを聴いてきました。
今回のインタビューもわくわくさせてもらいました。メンバー4人全員が参加してくれたことも嬉しいです。それぞれにきちんとした考えがあって、演奏に対する向上心が強く感じられました。
「かっこいいから好き」っていうのは、ひょっとしたら彼らのように真摯に音楽を追求しているひとから見れば失礼なことかもしれません。でもかっこいいっていうことは、音楽的にもきちんとしたものがあるからこそかっこいいんです。外見のことじゃありません。内面やひとが見ていないところで努力している姿勢とかのかっこよさです。そのことを、インタヴューして改めて感じました。クオシモードはやっぱり最高にかっこいい、と。
今年の彼らはブルーノート・レーベルから2枚のアルバムを出しました。最初の作品『mode of blue』は「ブルーノート創業70周年」の企画アルバムということで、ブルーノートの曲をカヴァーした内容でした。ブルーノートの名曲が、クオシモード流のアプローチでいまのブルーノート・サウンドになって甦った作品とでもいえばいいでしょうか。iPodに入れてさんざん聴きましたし、家のオーディオでも何度もしっかりと聴きました。
そして今月出た『daybreak』。こちらはオリジナルを中心に、これまたブルーノート的な演奏がずらりと並んでいます。ライナーノーツを書かせてもらったこともあって、思い入れもひとしおです。とにかく彼らはぼくをわくわくさせてくれます。
一昨日も話したんですが、次はニューヨークでぜひライヴをやってもらいたいと思っています。クオシモードの音楽なら受けること間違いなしです。せっかくだから、ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオでもレコーディングしてもらったら最高なんですけど。なんだか彼らの作品をプロデュースしたくなってきました。バンドボーイでもいいです。
今泉総之輔さん、平戸祐介さん、須永和広さん、松岡"matzz"高廣さん(左から)、貴重な時間を割いてくれて、また楽しい話をどうもありがとうございました。このインタヴューは来年1月10日放送の『Jazz Conversation』(Inter-FM 16~18時)で紹介する予定です。
なんてことを書いていたら、成田行きの時間が近づいてきました。次はニューヨークからの食事ブログです。同じ店で同じものしか食べないので、興味のないひとは年明けまでしばしのお別れですね。東京より寒いので、気をつけて行ってきます。