
12月5日にInter-FMのインタヴューを兼ねてライヴを観させてもらいました。すでにニュー・レコーディングは終わっており、こちらは2月初旬に発売される予定とのこと。ステージではこれまでの代表的な曲が中心で、終盤近くにニュー・アルバムからの曲も紹介されました。
サンボーン節は相変わらず健在です。はすに構え、首を斜めにしてマウスピースをくわえ、独特のトーンとフレーズを次から次へと聴かせてくれるサンボーン。ライヴの前に応じてくれたインタヴューでも、あるいはそれ以前に何度か行なったインタヴューでも、彼はレイ・チャールズと、そのバンドに在籍していたハンク・クロフォードやデヴィッド・ファットヘッド・ニューマンの大ファンであることをいつも話してくれます。ステージでもそんなことを話しながら、演奏は進んでいきました。
あの独特のプレイは、聴いてみるとかなりハンク・クロフォード的です。そこからドロドロした黒い情念みたいなものを取り除いたらサンボーンのプレイになるのかもしれません。といっても、サンボーンもかなりソウルフルなプレイを聴かせてくれますが。
このところ毎年のように年末の「ブルーノート東京」にやってくるサンボーン。もちろんお仕事で来日するわけですが、彼はこのクラブが出してくれる食事を大変気に入っています。しばらく前にかかりつけのドクターから、魚と野菜中心の食事に切り替えるよう勧められ、そういう料理をお店が彼のために作ってくれるからです。

インタヴューはその話から始めました。サンボーンはとくに病気ではありません。しかし彼のメニューは、心臓病のぼくが普段食べているものと同じです。「それじゃお塩や油は少なめにしてますよね」といったら、わが意を得たりといった調子で、食事のことをいろいろ話してくれました。
サンボーンはマンハッタンに住んでいます。「どこかそういう食事ができるレストランを教えてくれませんか?」と聞いたところ、彼のアパート近くにあるシーフード・レストランを2軒すぐに推薦してくれました。年末に行ってみようと思っています。

食事の話は放送で使うかどうかわかりませんが、話し出したら止まらないサンボーンのこと。新作についてもいろいろと語り、最後は「話が長くなって申し訳ない」とまで言ってくれました。おまけに、あとから店にやって来たメンバーたちまで気を遣って楽屋に入らず、外で待っていてくれました。こちらこそ「お待たせして申し訳ない」という気持ちです。

これはお決まりの写真。ラジオも1月3日の放送開始に向け、いろいろなことが着々と進行しています。
ところで、先日Inter-FMのスタジオに行ったら、以前コンサートのプロデュースをしていたときに出演してもらったTOKUさんとばったり。彼のマネージメントをしている女性はぼくの同級生の妹さんで、彼女は偶然ですが、昔ぼくが住んでいたアパートの住人でもありました。ちなみに、このアパートで隣の部屋に住んでいたのが阿川泰子さんです。マルサリス兄弟といい、阿川さんといい、ぼくはこういう偶然が多いです。

で久々に談笑していたら、さらに番組の収録で来ていたソウル系の評論家である吉岡正晴さんともばったり。その吉岡さんのブログ「ソウル・サーチン」では、いまマイケル・ジャクソンの訳詩のことで盛り上がっています。
そのことについて、ぼくのブログにある方がこんな情報を寄せてくれました。以下にその部分をコピーしておきます。
「吉岡さんのご友人で、私も面識のある大西さんとおっしゃる方が、マイケルが歌詞に託した真の思いを伝えたいと考えられ、(マイケルの真意を汲んだ)歌詞の翻訳をウェッブにアップするという仕事を始められました。これは、マイケルの急死によって改めて彼の凄さを再認識した私も切望していたことで、大西さんや吉岡さんも望んでおられるように、できるだけ多くの方にマイケルの考えていたことが伝わることを願っています」
吉岡さんのブログは
http://ameblo.jp/soulsearchin/
歌詞の翻訳を始められた大西さんのブログは
http://mjwords.exblog.jp/
興味のある方は一読してみてください。いろんな思いが心をよぎると思います。