
昨日は昼間にひと仕事してから、夕方、この映画を観てきました。前売り券を買っていなかったので、満席でなければ観ようかなというくらいの気持ちで行ってみたところ、残りは前の3列だけ。でも、せっかくだからとその席のチケットを購入。
ワイドスクリーンが目前にあって、しかもパノラマのように画面が展開していくので、まるでIMAXを観ているようでした。
映画はタランティーノ作品らしく、劇画調あるいはコンピュータ・ゲーム的なシーンの連続で、とにかくやたらとひとが死にます。そこがぼくにはどうも、でしたが、展開はテンポが早くて最後まであっという間でした。
タランティーノは映画の中でやりたい放題。さまざまな作品のパクリ、あるいはパロディを盛り込みつつ、このひとならではの映画を作ってしまいました。映画は好きでも、忘れっぽかったり、データ的な詳しさがまったくないのでほとんどわかりませんが、通のひとにいわせればいろんな映画のシーンが盛り込まれているそうです。
しみじみ思ったのは、ブラピがますます面白い役者になってきたことです。この映画ではかなり危ない人間になっていますが、そういうのにもはまり役ですし、このひとの演技にぼくは最後まで引っ張られました。
ラスト近くでとんでもないシーンが登場します。これは替え玉なんでしょうかね。替え玉がたくさん存在したという話を聞いたことがありますが、そうじゃないと歴史が変わってしまいます。といっても、タランティーノにとってみれば史実なんか関係ないんでしょう。面白い映画が作れればいいんですから。だから、下のような企画もしたのかしら。

この映画、多分DVDになっても観ないでしょうが、映画館にいた3時間弱は十分楽しめました。だから、ぼくは「お金返せ」とはいいません。喜んで入場料を払います。
こだわりといえば、ドイツ人はドイツ語を、アメリカ人とイギリス人は英語を、そしてイタリア人に扮したブラピは怪しいイタリア語(このシーン笑えました)を話すといった具合で、そういうところに好ましいものを覚えました。アメリカ映画だからといって、全部英語にするのはおかしいでしょ? 当たり前のことですが、結構そういう映画、多いですよね。とにかく言語を変えてくれないと、数カ国のひとが入り乱れる場合、誰がどの国のひとだか、ぼくのように理解力が乏しいとすぐにわからなくなりますから。
そういえば「タラおじさん」、あれ、最高ですね。ソフトバンクのCMもあのシリーズはますます悪乗りをするようになってきました。あのシリーズをいつか集大成したDVDが出たら、買うんですけどね。