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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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2009-11-30 上原ひろみ@「東京国際フォーラム」
2009-11-30 上原ひろみ@「東京国際フォーラム」_e0021965_15101076.jpg
 昨日のことですが、「国際フォーラム」のホールCで上原ひろみさんのソロ・コンサートを聴いてきました。9月に出たソロ・アルバム『Place To Be』に合わせてのコンサートです。彼女のライヴを聴くのは「東京Jazz」以来ですが、相変わらず個性的な演奏に圧倒されました。

 今回は、世界中を旅している上原さんが、印象に残った土地をテーマに書いたオリジナルが中心の構成です。アルバムも素晴らしかったですが、そのライヴ・ヴァージョンではさらなる音楽的な飛躍や冒険が認められ、「やはりライヴは格別」の思いを強くしました。しかも、一切のPAを使わない生音のコンサートです。それだけに表情豊かなピアノの音色も楽しむことができました。

 毎回書いていることですが、彼女の演奏を聴いていると、いろいろな意味で触発されます。月並みですが、「がんばろう」とか「生きているって楽しい」とか「ジャズを聴いてきてよかった」とか、そんなことですが。平凡な発想しかないぼくでも、平凡なりに前向きになれます。

 上原さんにはしばらく前にインタヴューをさせてもらいました。そのときの印象的だった言葉を紹介しておきましょう。

2009-11-30 上原ひろみ@「東京国際フォーラム」_e0021965_15102411.jpg
「ありがたいなぁって思ってますけど、常にまだまだだなとも思っています。とにかくこつこつ努力あるのみですから。評価は時代や運というものが生むものなので、いろんなことに付随することで変化します。ただし、実力っていうのは変化しないものですから。自分でこつこつやっていけば必ずステップアップしていく唯一の嘘をつかないものなので、そこだけに焦点を定めています。去年よりもいろんなものが表現できるように、こつこつとやっていけばいいと思っています」

 これは世界中で高い評価を受けていることについて、「どんな気持ち?」って訊ねたときの言葉です。ぼくは上原さんのこういう謙虚さに心を打たれました。決して驕らず、「常に自分はまだまだ」と思う気持ち。たしか、以前どこかでマイケル・ジャクソンも似たような発言をしていたと思いますが、このふたりは言葉だけでなく、本当にその通りの日々を過ごしているんでしょう。だから言葉に説得力があるんですね。

2009-11-30 上原ひろみ@「東京国際フォーラム」_e0021965_15103936.jpg
 インタヴューでは「自分がぐっときたものに、同じくぐっときてくれるひとを探す旅ですね」とも語っていました。ぼくも「ぐっとくる」ひとりでありたいと思いますし、昨日のコンサートではまさしくぐっときました。

 そしてアンコールで聴いた「Place To Be」の無垢なるものの美しさ。こういう表現ができるひとはきっと純粋で無邪気で世俗に毒されていないんでしょう。世俗にまみれているぼくでも、少しは心が洗われた気持ちです。
by jazz_ogawa | 2009-11-30 15:14 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(6)
Tracked from Cloudberry J.. at 2009-12-05 15:01
タイトル : 上原ひろみ Japan Tour 2009 PLACE ..
2009年11月28日(土)、上原ひろみの初ソロツアーとなるJapan Tour 2009 “PLACE TO BE”を観に、東京国際フォーラムへ行ってきた。 Hiromi’s Sonic Bloomでは、5,000人を収容できるホールAでの演奏だったが、ピアノ1台と徹底的に向き合うこのライブは1,500人収容規模のホールCで行われた。 座席は前から3列目のちょうど中央、ピアノと徹底的に向き合う上原ひろみを見届けるには格好の席だ。 まずは軽快なフレ...... more
Commented by hacchi at 2009-11-30 16:52 x
初めてコメントさせて頂きます。
「評価は時代や運というものが生むものなので、いろんなことに付随することで変化します。ただし、実力っていうのは変化しないものですから。自分でこつこつやっていけば必ずステップアップしていく唯一の嘘をつかないものなので、そこだけに焦点を定めています。」って名言ですね。
言ったひろみちゃんもすごいけど、この言葉を引き出した小川さんも超ファインプレーだと思います。
国際フォーラムの2日間、両方とも観に行きました。
聴いてて笑顔になれますね!
Commented by ウェルター at 2009-11-30 20:24 x
以前オーディオブックCDでもコメントしたウェルターです。
私は彼女の2008年のビヨンドスタンダードツアー、最後の東京ライブに行きました。時に握りこぶしで鍵盤を叩くその演奏の激しさに最初戸惑いを覚えましたが、最後はお客さんが総立ちで拍手していたのが今でも忘れられません。周りのジャズ仲間には賛否両論ですが私は好きです。今回は新潟でのライブに行く予定です。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-30 23:28
hacchiさん、コメントありがとうございます。ぼくもひろみさんのこの言葉を見習いたいと思っています。それにしても自分の娘と同じ年齢の女性に触発されるって、なんて幸せなことでしょう。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-30 23:32
ウェルターさん、ぼくもそのコンサートに行きました。あのときもわくわくさせられましたが、今回も違うわくわく感を覚えました。ひろみさんの音楽に寄せる気持ちや演奏への思いがストレートに伝わってくる、とてもいいコンサートでした。
Commented by shinn-lily at 2009-12-01 15:11
やはりそうでしたか、1Fでちょっとお見かけしたような、でも遠くて・・・お声がかけられませんでした。
CDを聴き込んでいましたので、生の演奏の楽しさがいっそう身にしみて、この感動を誰かに話したくてたまりませんでした。
本当に素晴らしかったですよね、まだ耳に残っています。
サントリーホールにも行きます・・・楽しみです。
Commented by jazz_ogawa at 2009-12-01 15:15
shinn-lilyさん、ぼくは1Fの真ん中あたりの席にいました。周りを少しは見回したんですが、わからなかったです。帰りは、そのあとに用事があったのですぐに出てしまいましたし。会えるものなら会いたかったですね。
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