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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2009-11-04 『ジス・イズ・イット』@「六本木TOHOシネマズ」
2009-11-04 『ジス・イズ・イット』@「六本木TOHOシネマズ」_e0021965_10215814.jpg
 昨日観たこの映画、ぼくは素直に感動しました。リハーサルのシーンを繋いでいるだけで、作りはいたって簡単。MJのインタヴューがあるじゃなし。練習風景ですから、ドラマティックな展開もなければ、とんでもない問題が発生することもなし。ひたすらMJとキャストやスタッフが懸命になって、これまでに誰も観たことも聴いたこともないステージを作り出そうと努力する。その姿に胸が熱くなりました。

「どうして死んじゃったのよ~」

 映画が始まって、すぐにそう思いました。世界中からオーディションを受けに集まったダンサーちの言葉で始まったこの映画。彼らに限らず、出演者もスタッフもMJと仕事ができる喜びを、体で、言葉で表しています。そして、どれほど多くのひとたちが彼から影響を受け、生きる喜びを教えられてきたか。その当の本人が死んでしまったとは。

 MJとの共演に胸をわくわくさせていたキャストやスタッフは、その死に接してどんな思いがしたでしょうね。苦しいリハーサルに絶え、ようやく先が見えてきたときにすべてが消えてしまったのですから。その喪失感から立ち直るのは大変だと思います。

2009-11-04 『ジス・イズ・イット』@「六本木TOHOシネマズ」_e0021965_10221229.jpg
 でも、ひたすらロンドン公演に向けてリハーサルを繰り返しているMJに死の影はまったく感じられません。創造の喜びに浸っていたんでしょう。引き締まった体から推測するに、かなりの精進をしていたに違いありません。でなければ、あんな動きはできないでしょう。それにしてもリハーサルでのMJは輝いていました。

 何かを作り上げていくことの大変さ。あれだけ成功したMJが真剣にに音楽とダンスに向き合い、一切の妥協を許しません。それでいて周囲への気配りも怠らない優しさ。驕りや横柄なところはまったくありません。その姿を観ているだけで心が癒されました。周囲のひともMJを大切にし、尊敬しています。全員が信頼関係の上で成り立っていたリハーサル。

 ここまで本気で一所懸命になって、しかも本格的な規模のリハーサルを重ねていたとは知りませんでした。ぼくは完成形のコンサートを観るより、このリハーサル映像が観れたことで、MJの真の姿が理解できました。ものごとに夢中になっている姿って、どんな場合もかっこいいですね。

2009-11-04 『ジス・イズ・イット』@「六本木TOHOシネマズ」_e0021965_10222950.jpg
 あることないこと、さまざまなことが伝えられていたMJ。しかし、音楽の現場では本当の姿をさらしていたんでしょう。音楽に向かうときの、子供のように純粋でひたむきなMJの姿に目頭が熱くなりました。ぼくはそれほどMJに思い入れはありませんが、彼の音楽は昔も今も大好きです。

 家に帰ってチェックしてみたら、ジャクソン5時代から最後のアルバムまで全部ありました。おまけにDVDやビデオも大半が残っていましたし、ボックス・セットとか別テイクの入ったシングルCDなんかもどさっと出てきたので、自分でもびっくりしています。そういえば、香港に行ったときは香港盤も買っていましたから、あのころはかなり好きだったんでしょう。

 スキャンダルまみれになったことで、MJ熱が冷めたことを思い出しました。それでもとことん付き合うのが本当のファンですから、ぼくは彼らにまったくおよびません。そのぼくがこれだけ感動したということは、本当のMJファンの感動は言葉で言い表せないほど大きいんじゃないでしょうか。

 何かクリエイティヴな仕事をしているひとには、この映画、いろいろな面で思うところがあるんじゃないでしょうか。ぼくはそんなにクリエイティヴな人間じゃありませんが、それでも強く触発されましたから。マイケル・ジャクソンというアーティストが同じ時代にいて、リアルタイムでその素晴らしさを何度か実際に体験できたことの幸せ。それをいましみじみと感じているところです。
by jazz_ogawa | 2009-11-04 10:34 | 映画&DVD | Trackback | Comments(20)
Commented by nao at 2009-11-04 21:51 x
私も先日観て来ました。「突然の死」がなければ絶対に見れなかったであろう、完璧主義のマイケルの機織りの姿… 彼がこの世からいなくなってしまったことは本当に悲しく残念なことですが、彼が生きている限り成し得なかったであろうただ1つのことを、神様はこういう形で実現されたのでは?と、映画を観た後に思いました。自らの羽根を抜いて美しい布を織り、彼は力尽きてしまったのでしょうね。

素晴らしい歌、ダンス、ステージ演出と共に、すべての出演者、スタッフの目の輝き、マイケルの静かな声が焼きついています。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-04 23:12
naoさん、ぼくはこの映画を観ながら、「音楽で世界を平和にできるかもしれない」と本気で思いました。この映画に登場するひとたちの愛情と尊敬の念がMJの私生活の中にも投影されていれば悲劇は起きなかったのでは? なんて思ったりもしています。
Commented at 2009-11-04 23:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by makise at 2009-11-05 09:12 x
小川さん、お久しぶりです。
私も先日観てきました。
何度も聴いているはずなのに「ビリー・ジーン」にワクワクし「ヒューマン・ネイチャー」に心奪われ、「マン・イン・ザ・ミラー」でトドメさされました。

スキャンダル報道に聞き耳立てていた事も忘れ、
感動していたことがちょっと恥ずかしいです。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-05 09:49
makiseさん、お元気ですか? ぼくはこの映画を観て、純粋さを忘れてはいけないとつくづく思いました。MJの音楽にかける子供のような純粋さ。それがひとびとを感動させるんでしょうね。
Commented by matc_tomo at 2009-11-06 07:37
先日ニューヨークで見てきました。年齢を感じさせないキレのあるダンスに驚き、妥協しないで監督たちと作り上げて行く姿をひたすら追いかけました。リハーサルでもあれだけのクオリティーなのだから、やはり一度だけでも舞台に立ってほしかったです。最後は泣けちゃいましたよ。上映が終わったときは、劇場内で拍手がおきましたよ。ライブを見たような気分でした。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-06 08:53
matc_tomoさん、ニューヨークでこの映画を観るのも格別な体験ですね。羨ましい!
ぼくも何度か目頭が熱くなりました。音楽が持つ力の大きさを改めて実感させてくれた映画です。
Commented by 宮永 at 2009-11-06 10:32 x
偉大ですね
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-06 11:15
宮永さん、はい。
Commented by 浦島 at 2009-11-06 19:34 x
小川さん、今度の日曜日に妻と一緒に見てきます。一緒に行くのは10年ぶりかもしれません。とても楽しみです。
Commented by .Double Fantacy at 2009-11-06 22:55 x
こんばんは~(^o^)丿 私もおととい行きましたよ♪ 
あ~、何てこと、なんてこと、とつぶやいてしまいますね。透き通るような彼の心がいまだに胸に残ります。。Love lives forever・・。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-07 01:29
浦島さん、この映画、奥様と観られたら、すごくいい時間をおふたりで過ごせること請け合いです。かならずいい思い出になると思います。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-07 01:35
.Double Fantacyさん、いまもMJの優しい話し方が耳にこびりついています。なんという損失でしょう。地球は大切なひとを失ってしまったと思います。
Commented by IT起業研究所代表小松仁 at 2009-11-18 12:19 x
小川さん、先日私も観て来ましたが、改めて彼の才能が失われてしまったことに、何とも言えない虚しさを感じました。生前は特に大ファンというほどではなく、ただその音楽と踊りのパフォーマンスを楽しみ、“We Are The World”などの社会性にも感心したりしていました。スタッフ全員と「皆、家族で一緒だ。We are all one」と言っている様子が非常に印象的でした。彼自身は、最近恵まれない環境に置かれる中、自分はステージの上が好きで、文字通りそこで1年中暮らし死にたいといった趣旨の言葉を残しているという話を聞いたことがありますが、まさに本音だったのではないでしょうか。舞台のリハーサルのさ中に、このように世を去ったのは、余りに日本人的情緒かもしれませんが、あるいは本望かもしれないとも感じています。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-18 12:46
小松仁さん、MJには子供っぽいところもありましたが、この映画を観ていると子供と大人が自然な形で同居しているように思いました。彼の曲に「Human Nature」というのがありますが、そういう感じでしょうか。優しいひとだったから、いろいろなことに傷ついていたんでしょうね。大人の持ついやらしさとかエゴとか無神経さとは無縁のところにいたから(実際はどうかわかりませんが)、ぼくたちの住む現世とは肌が合わなかったのかもしれません。
Commented by ゆう at 2009-11-23 12:45 x
この映画をみて 反省しました。
MJを誤解していたことです。情報だけで、その人をわかったつもりになってはいけないという事。
彼の止まった姿があまりに美しくて、しぐさすべてに、感動しました。
本当に 神様になってしまったんではないかと思っています。
Commented by jazz_ogawa at 2009-11-23 14:10
ゆうさん、映画二連発だったんですね。
この映画にMJの本当の思いが表現されているんじゃないでしょうか。ぼくは彼について原稿を書いたことはありませんが、目立つことばかりを伝えるのがいかに危険な行為か、あらためて考えさせられました。日ごろ面白おかしく彼の動向を伝えていたマスコミのひとたちはどう思っているんんでしょう。彼らもこぞってこの映画を絶賛しているみたいですが、それ以前に反省の言葉を述べてしかるべきじゃないでしょうか。
Commented at 2009-12-08 12:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jazz_ogawa at 2009-12-08 14:45
鍵コメのnさん、ざっと彼のブログをチェックしたのですが、該当のものが探せません。とても興味がありますので、恐れ入りますがそのURLを教えていただけないでしょうか? 
Commented at 2009-12-08 15:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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