早いもので、京都に行ってから2週間が経つんですね。ぼくは東京からめったに外に出ないので、国内旅行をほとんどしたことがありません。京都は中学の修学旅行(だったかな?)以来かもしれません。かすかな記憶を手繰り寄せると、その後に一度行ったかもしれませんが、忘れました。
とにかく出不精です。京都に行ってもなにもしないだろうなと思っていました。ところがどんな風の吹き回しか、観光まがいのことをしてしまいました。
1泊2日の、それも観光が目的じゃありませんから、行き当たりばったりで手近なところに数ヶ所行っただけですが。
着いた日は、「バー探偵」から一番近い名所、ということで下鴨神社に行ってみました。「バー探偵」から歩いて10分くらいでしょうか。夕方ということもあって、ほとんどひとはいません。
真ん中にいる赤いTシャツ姿はぼくじゃないですよ、念のため。
こんな感じで誰もいません。でも、おかげで静謐な時間がしばしすごせました。
翌日はホテルの近くにある、ということで京都御所へ。
昔はいくら土地があったといっても、この広さは尋常じゃないですね。こんなに道幅が広い必要があったのかしら? とまったく文化的じゃない疑問を覚えたぼくです。
その後は、国宝第一号でも見ようかと、地下鉄と電車を乗り継いぎ、太秦の広隆寺へ。
国宝や重要文化財に指定された仏像を何十体も見ると、なんだか有り難みが薄くなりました。信心深くないこともあり、これまた低俗な感想ですいません。でも、これって名盤ばっかり連続して何十枚も聴いたら有り難味が薄れるのと同じです。薄れないって? そりゃあ失礼しました。
それで、たった1泊2日でしたが、京都も悪くないなと思いました。根が単純ですから、懸案のロック・バーを京都で開くのもいいかな、なんて思ったりもしています。これは「バー探偵」を見たことも大きいです。
でも京都でお店をやるなら、本業を引退してからになりますから、いつのことになるやら、です。それならニューヨークでお店を開くのもありかと、妄想はどんどん膨れていきます。そして結局は東京で、と考えは落ち着きます。もう少し景気がよくなったら、どこかで開きたいですね。「由緒正しい(?)カーテン」もあることですし。
こんなことを思っていて、はたと気づきました。このところ気持ちが前向きになっているみたいです。ブログを読み返してみると、今年の初めあたりまではどうも後ろ向きでした。「人生、もういいや」みたいな気持ちが強かったですから。
でも、いまは「もうちょっとやりたいことをやって楽しんじゃおうかな?」という気分に変わってきました。どうしてでしょうね? 思い当たることはいくつかあります。まあ、これを人生の機微っていうんでしょうか。年齢を重ねるっていうのはなかなかいいものです。