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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


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2005-09-23 「オープン・マインド」な一夜
 ここ数年、日本では素晴らしいピアニストが何人か登場してきました。この間の「東京JAZZ 2005」に出演した山中千尋、アメリカのテラークというジャズの世界ではたいしたレーベルからデビューした上原ひろみ、そしてもっと凄いレーベルのブルーノートからアルバムが全米発売された松永貴志。

 中でも松永さんはデビュー直前に紹介されて以来、何かと注目してきました。何しろ最初に演奏を聴いたときで彼は17歳だったのです。ぼくの子供より若い松永さんの屈託のなさ(ぼくは彼の父親よりはるかに年上、のはず)にまずはびっくりし、ひと懐っこい性格に微笑ましいものを強く感じました。
 しかし、ピアノを弾き始めたらそこには紛れもない天才がいたのです。聞けば、ジャズを本格的に始めてからまだ数年だというではありませんか。年齢を考えれば当然のことなんですが、その時点でジャズの歴史の何10年分かの要素を、彼は本能的に消化・吸収していたのだと思います。e0021965_10355297.jpg
 驚かされたのは、聴くたびに松永さんの演奏や音楽性が着実に成長していたことです。多分、最初はモード・イディオムなんかも知らなかったと思います。だから、初めて聴いたときの印象はバド・パウエルの現代版のような感じでした。それだって十分に凄すぎるのですが、その後にモード・イディオムはもちろんのこと、ジャズのさまざまな手法を彼は自分なりに身につけていったのでしょう。
 成長途上の若いミュージシャンの姿に接することができるのも、音楽を聴く上で楽しみのひとつです。松永さんと知り合って2年と少しです。つまり彼はまだ19歳。この若さは何よりの武器であり宝だと思います。それと持って生まれたオープン・マインドな姿勢で、昨日はこれまでで最高の演奏を聴かせてもらいました。

 勝どきの「第一生命ホール」は初めて足を向ける会場でした。クラシックの小ぶりなホールです。現在、松永貴志NYトリオは国内ツアーの真っ最中。東京公演はここだけというので、何はともあれ駆けつけました。メンバーは、昨年のニューヨーク・レコーディングで共演したウゴナ・オケグォ(ベース)とエリック・ハーランド(ドラムス)という面々。e0021965_10373442.jpg
 すでにツアーも中盤に差し掛かっているので、3人の呼吸もぴったりでした。それで1曲目の「ジャイアント・ステップス」から物凄い勢いで演奏はスタートしました。「ジャイアント・ステップス」はジョン・コルトレーンのオリジナルで、多くのひとがレパートリーにしていますが、この松永ヴァージョンは中でもトップ・クラスの出来映えでした。
 何が素晴らしいかと言えば、その発展性です。次の展開がどうなるのかわからない意外性。そこに彼の性格同様、奔放な発想が認められました。きっと、自分の考えていることが、素直に10本の指で表現できるんでしょうね。これは大変な資質です。
 前半は他人の曲が多く、後半はオリジナルという構成です。松永さんの演奏はどれも力強くてリズミック。その中で、出身地をテーマにした「KOBE」の美しい響きも傑出していました。パーカッシヴなタッチからしばし離れての印象的なフレーズ。美しいメロディを積み重ねていく彼のプレイに、聴いているこちらもおおいにリラックスできました。
 コンサート終了後は、すぐにロビーに出てきてサイン会です。そうしたファンを大切にする姿勢も嬉しく思いました。その後、本当は打ち上げのパーティがあったのですが、ぼくは体のこともあるので失礼しました。松永さん、ごめんね。

 いいコンサートを聴いたあとは、いつもそうなんですが、ほのぼのとした気持ちになります。そのほのぼの感が、興奮した気持ちに沈静効果があるのでしょう。
 これって、凄いコンサートとはニュアンスが違うんですね。凄いコンサートのときは家に帰ってからもテンションの高まりがなかなか収まらないんですが、いいコンサートのときは穏やかになれます。最近のぼくは、どちらかと言えば穏やかでいたいモードに入っているので、松永さんのコンサートが聴けて本当によかったと思っています。
 なお、「オープン・マインド」とは、彼が作曲して演奏も担当しているテレビ朝日系「報道ステーション」のテーマ曲です。上に紹介した『TODAY』というアルバムで聴けます。ちなみに、最初のジャケット写真は17歳のときに吹き込んだデビュー作の『TAKASHI』です。あともう1枚、2枚目の『MOKO MOKO』というアルバム(これがブルーノートから全米発売されました)があります。なお、このツアー終了後に同じトリオで4枚目のレコーディングをして、来年早々に発売とのことです。
by jazz_ogawa | 2005-09-23 10:58 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from 五十路っ子 Road at 2005-09-26 17:56
タイトル : 松永貴志NYトリオ in Tokyo
先週木曜日、19歳のジャズピアニスト松永貴志がNYトリオで贈るライブに行ってきた 松永君のライブはこれで3回目。デビューアルバムの「TAKASHI」を友人に薦められるままに聴いてとても... more
Commented by kanbe48 at 2005-09-23 11:02
天使がくれたピアノアップしております。ご一読下さい。
Commented by 佐々木裕伸 at 2005-09-25 21:15 x
昨年の東京JAZZに出てた人ですよね。
かっこよかった。
JAZZ界でも日本勢の活躍が目に付きますよね。
TKY(?)YTK(?)なんか気に入ってますけど。
後名前忘れてしまいましたけど、アルトサックスの巨匠と一緒にやってる女性バイオリニスト。すっごいソウルフルでした。
Commented by 五十路っ子 at 2005-09-26 17:55 x
専門家の方が彼のピアノをどんなふうに評価しているのか知りたくて、たどりつきました。ブログを拝読し、なんだか嬉しくなってしまいました。
場違いかもしれませんが、TBもさせていただきます。
Commented by ogawa at 2005-09-27 00:17 x
佐々木さん、五十路っ子さん、コメントありがとうございます。松永さんの今後を一緒に見守っていきましょうね。
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