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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2009-07-12 サイモン&ガーファンクル@「東京ドーム」
2009-07-12 サイモン&ガーファンクル@「東京ドーム」_e0021965_1024458.jpg
 昨日、「東京ドーム」で観てきました。文句なしによかったです。あの懐かしい歌声とハーモニー。青春時代が甦ってきますね。

 リアルタイムで活動していたときは、レコードでしか聴くことができませんでした。ラジオから流れてきた「サウンド・オブ・サイレンス」や「スカボロー・フェア」。無垢でピュアな歌声に幾度心を洗われたことでしょう。

 「明日に架ける橋」がヒットしたのは大学生になったころでした。メロディも歌詞の内容も素晴らしく、ポール・サイモンはなんて素敵な歌を作るひとなんだろうと、ひたすら感動したことを覚えています。

 S&Gはその時点で解散していて、続いて届けられたポールのソロ・アルバムにもノックアウトされました。「母と子の絆」の入った『ポール・サイモン』や「僕のコダクローム」の入った『ひとりごと』とかの初期の作品はいまも大好きです。

 そのしばらく後にはポールが来日して、武道館で開いたコンサートを観ています。ひとりで歌った「バイ・バイ・ラヴ」では、レコードに入っていた一糸乱れぬ手拍子が日本のファンにもできることを知り、妙に感激したことを覚えています。いまのひとには信じられないかもしれませんが、そのころの日本人の手拍子はかなりひどかったです。

 ぼくのS&Gライヴ初体験は1981年のセントラル・パーク。久々の再結成で、しかもフリー・コンサートでした。フィオルッチがスポンサーになってコンサートは開催されました。このときは30万人とか40万人のひとが集まったといわれています。

 アメリカに住み始めて1ヶ月半が過ぎたころです。家族3人、ピクニック気分でセントラル・パークに出かけました。はなからステージが観える場所を確保するのは無理と思っていたので、ライヴが始まる2時間ほど前にグレイト・ロウンと呼ばれる会場に行き、ステージからはだいぶ離れた一角に陣取り、そばの木に吊るされた小さなスピーカーから聴こえてくる歌声に耳を傾けていました。

 ぼくの記憶に残っているのは満点の星の下で聴いた「明日に架ける橋」。これから厳しい留学生活が始まる直前、この歌を聴きながら、ひとり心の中で「どんなに大変でも頑張ってみよう」との思いを強くしました。

2009-07-12 サイモン&ガーファンクル@「東京ドーム」_e0021965_10281611.jpg
 次に観たのは、16年前の再結成。このときは来日もしましたが、ぼくはひと足先にニューヨークの「マジソン・スクエア・ガーデン」で聴きました。セントラル・パークのときはそうでもなかったのですが、今回は会場にいる全員が最初から最後までS&Gと一緒に歌っていました。ふたりがニューヨーク出身ということで、ひたすら盛り上がっていましたね。

 そして昨日の「東京ドーム」。やっぱり「明日に架ける橋」でジーンと来ました。自分の人生がフラッシュバックしてきたんですね。この歌でどれだけ慰められたことか。そんなことを思い出したら、不覚にも目頭が熱くなりました。

 それからポールがソロで歌った「スティル・クレイジー・アフター・オール・ディーズ・イヤーズ」。これ、大好きな曲です。この歌詞に書かれた心情もよーくわかる年代になりました。話は飛びますが、この曲と同じコンセプトで作られたのがクレイジー・キャッツとユーミンが共演した「スティル・クレイジー・フォー・ユー」ですよね。これも聴くとホロリときます。

 ブリーカー・ストリートに住んでいたこともあって、「霧のブリーカー街」も大好きです。ジャズ・クラブからの帰り道、人通りの少なくなったブリーカー・ストリートを歩きながら、何度この歌をうたったでしょうか。そういえば、ジョー・コッカーに道を訊かれたのもブリーカー・ストリートでのことでした。

 あとは「59番街橋の歌」も好きです。59丁目とクイーンズを結ぶ橋、それとルーズヴェルト島を結ぶケーブルカー。この歌を耳にすると、マンハッタンの情景が浮かんできます。

 ここしばらく、昔の友人とまた付き合うようになっているので、昨日の「東京ドーム」ではそんな思いも交錯しました。彼らとS&G体験を共有したことはほとんどなかったと思います。それでも長い時間を経て再会し、昔のままの気持ちに戻れるのは、この年齢だからこそでしょう。年を取るのも悪くないです。

2009-07-12 サイモン&ガーファンクル@「東京ドーム」_e0021965_10301184.jpg
 S&Bのステージを観ながら、昔の気持ちや夢をいまも持ち続けていられる幸せをかみ締めていました。こういうステージ、ぼくにはコンサート・レヴュー的な評価はまったく意味をなしません。いかに幸せな気分になれるか、それが重要です。こういう気持ちや思いを共有できる友人がいることに、自分はなんて運がいいんだろうと思いつつ、すがすがしい気分で家に帰りました。

 話は飛びますが、心配なのは吉田拓郎さんです。8月3日のチケットも買い、最後のステージを目に焼き付けようと思っていたのですが、これはかなわなくなるかもしれません。
by jazz_ogawa | 2009-07-12 10:38 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(14)
Commented by NetHero at 2009-07-12 16:21 x
小川さん、S&Gは本当にいいですね。
名曲ぞろいですが、特に私のお気に入りは、「アメリカ」「ホームワードバウンド」それに「ボクサー」辺りです。
特に「ボクサー」は、昔NYCに住んでいた頃は、下手なギターで良く歌いました。(周りに多大な迷惑をかけていたと思いますが、、、。)
歌詞がいいんですよね。特に冬の寒い日にアルバイト先のレストランから7thアベニューを歩いて戻って来る時なんか自分がボクサーの主人公になった様な気がしました。
しかし、81年の再結成も16年前の再結成も私は行ってないんですよね。(泣) 81年は、L.A.はドジャース球場でライブがあったんですがタダではなくアメリカに来て2年目の私にはライブに行く余裕はなかったです。でもマイルスのコンサートには行ったりしているんですね。飯代を節約して。(笑)
Commented by Shun at 2009-07-12 19:02 x
小川さん、
初めまして。Shunと申します。ブログはずいぶん以前から読ませていただいておりますが、コメントは初めてになります。よろしくお願いします。
S&G、私も行きました。40年以上前から聴いてきた曲の数々が、目の前で(といっても距離は結構ありましたが)本人が歌うのを生で聴けるなんて、私にとっても信じられないような至福のひと時でした。
小川さんはセントラルパークに行かれてたんですね。私は、その翌年の来日公演のときは、就職した年でしたが、チケットが買えず、後楽園球場の周りで漏れ聞こえてくる音に耳を傾けていました。まるで昨日のことのように思い出されます。93年の来日にも行けませんでしたので、今回、ドーム2回、それから来週の武道館も行くことにしました。日本でのコンサートは最後でしょうから・・・。でも、今後もしニューヨークでライブがあったら聴きに行くかもしれません(笑)。
Commented by めいこ at 2009-07-12 22:19 x
わぁ!随分お変わりになっていますね。
この頃は、姉がレコードを集めていましたので、一緒に聞かせてもらっていました。
ハーモニーが、変わっていないということは、私の記憶のままなのですね。
最近は、昔のアルバムのCDもたくさん出ていますので、嬉しいです。

話は違いますが、原信夫とシャープス&フラッツのコンサートに行ってきました。日本のビックバンドが、無くなってしまうのって寂しいですね。
東京では、ビックなゲストを迎えて盛大にファイナルをされるのでしょうか?
小川さんも行かれるのでしょうか?
Commented by jjj♪ at 2009-07-12 22:37 x
前回の来日公演では前座の南こうせつのほうが出番が長かったって記憶が一番残ってます。(笑)

Commented by jazz_ogawa at 2009-07-12 22:58
NetHeroさん、「ボクサー」の歌詞は大好きです。「ホームワード・バウンド」は家でよく歌っていました。昨日は「オールド・フレンズ」から始まりました。これも大好きな曲で、1曲目にこれをやられたら、ぼくはもう何もいえないです。
Commented by jazz_ogawa at 2009-07-12 22:59
Shunさん、すごいですね。東京公演皆勤賞ですか。羨ましい。ぼくも武道館で観たいのですが、その日は本業が遅くまであるため断念しました。彼らのステージ、耳と目に焼き付けてきてください。
Commented by jazz_ogawa at 2009-07-12 23:01
めいこさん、シャープス&フラッツは今年の「東京Jazz」に出るようなので、それを観ようと思っています。
Commented by jazz_ogawa at 2009-07-12 23:01
jjj♪さん、日本公演には南こうせつさんが出たんだ。マジソン・スクエア・ガーデンでは前座はなかったんじゃにかな? よく覚えていませんが。
Commented by 浦島 at 2009-07-14 23:40 x
小川さん、やっぱり行ってきたのですね。私も今週の土曜日に札幌公演に行きます。オースラリアと日本のツアーの最終日とのこと。最後まで体調を2人が維持していることを願うばかりです。私は1曲選ぶとしたら、「冬の散歩道」でしょうか。どういうわけかこの曲が好きです。彼らのステージを見ることができるとは考えてもいませんでした。
Commented by jazz_ogawa at 2009-07-15 00:18
浦島さん、S&Gに限りませんが、素晴らしいアーティストを同時代に体験できることに、ぼくは大きな幸せを感じています。札幌公演、楽しんできてください。
Commented by mmm at 2009-07-15 00:51 x
手拍子の話ですが、MJQのラストコンサートで、よれよれの手拍子が入っているのを聴いたとき、MJQを聴きに来るようなアメリカのジャズファンなのに何これ?と驚愕したのを思い出しました。とんでもなく長いコンサートに疲れ果てていたのでしょうか。
Commented by jazz_ogawa at 2009-07-15 18:02
mmmさん、手拍子が下手なひとは人種を問わずいますよね。黒人だってリズム音痴のひとがいますから。
Commented by Shun at 2009-07-16 23:40 x
小川さん、昨日無事武道館に行ってきました。ドームのような残響も無く、ロックらしいタイトな音でした。セットリストはドーム二日目と全く同じ、ややポールがお疲れだったかな、という感じがしました・・・・が、そんなことは実は私にとってはどうでも良かったわけで、中一のときから聴き続けてきたS&Gが生で聴けるのはこれが最後かもしれない、と思うと、なんともいえない感情がこみ上げてきて、とにかくあっという間の二時間が過ぎていったのでした。
ところで、「霧のブリーカ街」がお好きとは、さすが小川さん!私もこの曲は、実はS&G全曲の中でも、トップクラスに好きな曲です。何度かNYCには行きましたが、必ずグリニッジビレッジに寄って、私もこの曲を口ずさみながらブリーカーストリートをブラブラして、60年代のビレッジに思いを馳せたりするのは至福であります。小川さんは80年代にビレッジに住んでらしたのですね。羨ましい!
Commented by jazz_ogawa at 2009-07-17 01:02
Shunさん、武道館のライヴ、よかったでしょうね。ぼくも行きたかったです。「霧のブリーカー街」ってタイトルからしていいじゃないですか。まさか自分がブリーカー街に住むことになるとは思っていませんでしたが、それで勝手にぼくのテーマ曲にさせてもらいました。
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