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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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2009-04-27 『ヴィニシウス~愛とボサノヴァの日々』
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 ヴィニシウス・ヂ・モライス。「イパネマの娘」をはじめ、アントニオ・カルロス・ジョビンと組んで数々の名曲の作詞をした人物。外交官にしてブラジルを代表する詩人のひとり。

 彼のことはほとんど知りません。昨日、渋谷の「TSUTAYAシアター」でこの映画を観て、自分はなんて迂闊だったんだろうと思いました。ボサノヴァが大好きで、ジャズにのめり込んだのもジョビンのボサノヴァがきっかけだったのに。そのジョビンのことは興味を持っていろいろ調べたりもしました。しかしヴィニシウスに関してはノー・タッチでした。

 どうしてこんなに素敵な歌詞を書いた人物に関心を寄せなかったんでしょう? ポルトガル語ということもあって、いまいち彼について興味を覚えなかったのかもしれません。このドキュメンタリー映画を観て、ヴィニシウスの歌詞はその人生の映し鏡だということがよくわかりました。

 外務省に入り、いくつかの国に赴任したヴィニシウス。詩人仲間や批評家からは、作詞の道に進んだ彼に対し批判もありました。商業主義に堕したと見られたことも再三のようです。しかし、ヴィニシウスが書いた歌はいまでも世界中のひとに愛されています。

 9回結婚したというロマンティスト。だからこそ生まれた表現の数々。放蕩三昧の日々もありました。それも芸術家らしい感性で生きていたからこそのものと思われます。正確な文言は忘れましたが、彼が書いた歌詞にこんな一節がありました。

「片思いでもいいじゃないか。孤独でいるよりよっぽどましだから」

 こんな言葉に、恋多きヴィニシウスの人生がオーヴァーラップされます。

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 好きに生きたヴィニシウス。ぼくは彼のように破天荒な人生は歩めませんが、それでも好きに生きてきました。周囲にも迷惑をかけているだろうし、後悔したこともいろいろいります。迷惑をかけるのはまずいですが、後悔も含めていまの自分があり、その自分にはまあ満足しています。好きに生きてきたからこそのいまです。そういうことを許してくれた(許してくれないひともいたでしょうが)ひとたちのお陰です。

 思うように生きるのは難しいです。この映画を観て、改めてどれだけ自分が恵まれているかを思いました。もちろん何でもかんでも思いどおりにはいきません。いろいろな制約の中でぼくたちは生きているんですから。その中でいかに自由でいられるか。いや、いかに「自分は自由なんだ」と思って生きていられるかが大切だと思います。「心の自由」、「精神の自由」ですね。

 そういえば、以前キース・ジャレットにインタヴューをしたとき、彼はこんなことをいっていました。

「フリー・ジャズっていうのは自由に演奏することじゃない。スピリットをフリーにして演奏することだ」

 自由っていうのは、定められた世界の中でどれだけ精神が解放できるか、だと思います。それと、ひとりだけが自由ということはありません。ヴィニシウスの周りには、自分たちのやりたいことをやってきた自由人がたくさん集まっていました。

 ぼくの周りはどうでしょう。いろいろな職種や年齢のひとがいます。それだけにひとことではいえませんが、概して精神の自由人が多いですね。だから気が合うんでしょう。

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 ジョビンとヴィニシウスとジョアン・ジルベルト。そのほかにもボサノヴァ誕生の裏には重要なひとがいろいろいますが、彼らが同じ時期に同じ場所にいて出会った偶然。偶然ではなく、さまざまなファクターが重なって生まれた必然かもしれませんが、この出会いがなければボサノヴァは生まれていなかったかもしれません。それを思うと、怖くなってきます。

 リオデジャネイロ、コパカバーナ、イパネマ・・・。元気なうちに一度は行ってみたいですね。夜のさわやかな風を浴びながらイパネマの海岸通りを歩く。そのあとは小さなクラブで、名もないギター弾きやシンガーのボサノヴァを聴く。そんな贅沢もそろそろやってみたくなりました。

 でも、それには先立つものがない。と、ここで現実に引き戻されたぼくでした、嗚呼。
by jazz_ogawa | 2009-04-27 13:44 | 映画&DVD | Trackback(1) | Comments(13)
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Tracked from drmarのメモ at 2009-05-06 00:20
タイトル : 「Vinicius ヴィニシウス―愛とボサノヴァの日々―」
映画「Vinicius ヴィニシウス―愛とボサノヴァの日々―」を観た。ボサノバ関連の映画(ほとんどドキュメンタリー)は、なるべく観るようにしている。なぜなら、ボサノバがよくわからないからだ。2007年、「This is Bossa Nova - Coisa Mais Linda: Historias e Casos da Bossa Nova」を観たのだが、ボサノバについて知りたいこと−どのような状況でできてきたのか?という自分の疑問にすこしばかり答えてくれたように思う。... more
Commented by Tony at 2009-04-27 21:49 x
小川さん、こんばんは。
この映画まだ観てませんけど是非観たいですね。
4年くらい前にリオ デ ジャネイロに行って来ました。「イパネマの娘」がここで作られたというカフェが今でも営業しています。当時の店の名前は違いましたが、今はそのまま「イパネマの娘」という名前に代わっていますが。
何とイパネマの娘のモデルになった実在の女性が生きていてこの店の隣で水着ショップをやっていると教えてくれました。
小川さんも是非いらしてください。
Commented by jazz_ogawa at 2009-04-27 22:56
Tonyさん、そうなんですか。まだ健在とはびっくり。でも、この歌ができたころに20代前半だったかと思いますから、ぼくより10数歳年上なら、健在で当然ですよね。たしかエロイーズという名前だったと思います。
イパネマ、本当に行ってみたいですね。Tonyさんがうらやましいです。
Commented by med_ical at 2009-04-28 15:16 x
ボサノヴァ誕生の経緯がわかりました。仕事や雑用に追われても心の自由を保ちたいものです、キースの言葉もいいですね。
Commented by jazz_ogawa at 2009-04-28 15:47
med_icalさん、『ゲッツ=ジルベルト』を契機に、いろいろなボサノヴァを聴いてみたらいかがでしょう? ぼくはそうやって音楽人生のスタートを切りました。
Commented by Tony at 2009-04-29 09:14 x
小川さん、おはようございます。
リオでは、街が明るさを保ちながら哀しみも共存しているような、なんというんでしょう「サウダージ」(五木寛之氏は「孤愁」と言う言葉が当てはめられるのでは、と書いています。)と呼ばれる雰囲気、空気を感じました。
また、イパネマやコパカバーナ海岸、ポンジアスーカル、コルコバード、20万人収容できるというマラカナンサッカースタジアムといった街のあちこちでボサノバとサンバを感じる世界です。
実際、日本の裏側と距離はありますが、(今でもそうだと思いますが)物価が驚くほど安い(アメリカの3分の1の感じ)ので、小川さんも是非ご訪問を!NYCからだったらひとっ飛ですよ。(笑)
Commented by jazz_ogawa at 2009-04-29 10:36
Tonyさん、ますますそそられてきました。本気で行くことを考えてみようと思います。
Commented by Tony at 2009-04-29 11:26 x
小川さん、
ブラジルは遠いので確かになかなか気軽に行けるところではないと思います。だからこそ元気で感受性豊かなうちに行けるチャンスがあれば行っておくのが良いと思います。ぼくはLAから行きましたが、やはりアメリカを中継にして行く方が楽だと思います。日本からやっとアメリカに着いてそのまま、また10数時間飛行機というのはさすがに堪えますよね。
南米というと北米の真下のようなイメージだったのですが地図を見るとわかるのですがかなり右(東)寄りです。なので多分LAよりNYCからの方が距離的にはLAより近く飛行時間も短いと思います。
とそそることばかりで申し訳ありません。(笑)
近い内にブラジルからのブログを期待できそうですね!
Commented by jazz_ogawa at 2009-04-29 11:32
Tonyさん、ぼくもニューヨーク経由が一番だと思っていますので、少し長くニューヨークに行ける時期を見計らって、その間に行ってこようと考えています。
Commented by m_benten at 2009-04-29 21:03
私は朝起きたら イパネマの海岸を下に見下ろすホテルにいたという・・・
若気の元気で笑ってやってください、
初めて行った外国がブラジルでした、
遊んでばかりいたのに ブラジル音楽が頭から消えずに残っていて
後年 ボサのノリがどうも?で(アメリカからとブラジルの違い)
ラテンの先生のところに行き習い、今だに色々おべんきょしています。(^^ゞ
Commented by jazz_ogawa at 2009-04-29 22:31
m_bentenさん、初めての外国がブラジルっていうのも珍しいですね。それとも、そうでもないのかな?
ぼくの中ではここ数日ブラジルに行くことで盛り上がっていて、年末に実現させようかと少し本気になってきました。
Commented by megawatt at 2009-05-06 00:30 x
小川さん、こんばんわ。
別に小川さんの真似をしているのではないのですが、観る映画がなんだか似てます。
これは、チェンジリングを観た時に置いてあったフライヤーに家人が気づき、「イパネマの娘の作詞家だよ」というので二人で3日に観に行きました。

ヴィニシウス、お茶目な人ですね。私も彼のようには生きられないけど(愛するパワーがなし)、「愛」「友情」「偏見を持たない」という彼の信条に共感を覚えました。

言葉が判らないせいかもしれませんが、ポルトガル語の美しいことよ。昔友人の結婚パーティで「イパネマの娘」を弾き語りしましたが、歌詞が覚えられなくて、アストラド・ジルベルトの英語バージョンで歌いました。

ポルトガル語しゃべれなくても歌いたいと思いました。
(トラックバックしたのは家人の記事です)
Commented by megawatt at 2009-05-06 00:45 x
度々済みません、megawattです。
お伝えし忘れていました(以下)。

上映前に流れていたCMでジョアン・ジルベルトの幻の2008年公演のパンフレットが1階で買えると知りました。観終わった後即購入。なかなか素敵な本でした(全て読んではいないのですが)。ご存知でした?

ちなみに「ジョアン・ジルベルト読本(という名前なんです)」寄稿している内田樹さんはアゲインの石川さんの長年のご友人です。
Commented by jazz_ogawa at 2009-05-06 01:02
megawattさん、ヴィニシウスには謎の部分も多かったんですが、この映画である程度わかりました。
自由に生きるためには、いろいろ犠牲にすることも多いですよね。その犠牲以上に豊かなものが得られるひとは幸せだと思います。彼もそんなひとりで、いまさらながらに感化されました。
ポルトガル語って、雰囲気のある言葉ですよね。数年前にボサノヴァを歌い始めたぼくの同級生は、その後ポルトガル語を習うようになりました。ボサノヴァってそういうことをさせる不思議な魅力があるかもしれません。
ジルベルトのパンフレット、ぼくは買いませんでしたが、しばらく前の朝日新聞で販売の広告を見ました。
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