歴代スタッフ裏話その⑰:6thアルバム後編 <小沢さん> |
6thアルバム 『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース/Don't Believe The Truth』
(05年5月25日発売)
(前回8/3付からの続き)
そのまま、リアムは収録せずに楽屋に戻った。こと日本では、オアシスとメディア絡みのトラブルが起こるのは、珍しい・・・。
「その後、幕張の会場の裏のから車に乗ってリアムとマリン・スタジアムに行ったんだ。でも、たった3分なんだけどね、その間ずっとリアム、一人で後部座席で、ファックファックしか言ってないの。こわいこわい。それで、私は運転手さんに『こわいですねー』って(笑)。ほんと、ファックが途切れなかったよ。私、一生でいちばんこわかった、あれが。あれ以降は何もこわくなくなった、っていうくらいこわくて。あんなに人が怒ってるのは初めてで、しかも、怒る理由がそこかい、ピンマイクかいっていう。で、マリン・スタジアムの楽屋に入ってもずっと、ファックファックって言ってた」
笑う小沢さん。その際の来日時にはリアムにはこんなエピソードも。
「東京から大阪に新幹線移動してたときに、グリーンでリアムとノエルが、ちょっと近いけど、違うところに座席をとっててね、そのなかで赤ちゃんがすごい泣いてたの。もうみんなクタクタだったんだけど。ノエルを含め、みんなが『ちょっと辛いな』みたいな顔をしてたのに、リアムだけ一人ニッコニコなの。彼、赤ちゃん大好きじゃん。で、『これはほんとにビューティフル・ノイズなんだ、サウンド・オブ・ライフなんだ』よとかって言って。みんなうんざりしてるのに、リアムは一人でニコニコして。それがリアムなのよ。そういうところがいいな、と思ってるのに、ピンマイクでファックだから(笑)」
(次回へ続く)
interview & text by 妹沢奈美