ニューヨークの街角で、時折見かける巨大なネズミ・バルーン。毎回、歩道の上で、ビル側に向いてるんですけど、これ、いったい何?調べてみると、このネズミはInflatable rats、またはunion ratsと呼ばれていて、もともと労働組合がない会社や組織の非組合員が、経営側との労使交渉を求める活動で使うようになったものなんだとか。
公共の場で人々の注目を集めることで、非組合員でも経営側と交渉の機会を作り出すっていうことらしいです。今では労使交渉に限らず、様々な場面に登場。今回は、一般的な『アスベストの危険性』について皆に知らせる、という目的で出没してまして、ビラを配ってました。
それにしても、このネズミ、写真で見てもお分かりの通りかなり巨大です。今まで見た中で最大かも?
あまりにも大きいので、「どこから調達してきたの?」って活動家の方に聞いてみたら、ちゃんとレンタル業者さんがいてオーダーするとデリバリーしてくれるんですって。ただ、サイズやデザイン?はその日空いてるものになるそうです。このあたりのラフさ加減が面白いなー。目的からして多少のあたり、はずれがあってもOKなんですね。ちなにみ、この活動家さんも今回のネズミには、「かなり大きいのでびっくり(笑)」とのこと。膨らますにも一苦労したそうです。あと、見たことないですけど、ネズミの他に、ブタさんバージョンとか今では色んなバルーンがあるんですって。
ネズミ・バルーン。かなり怖い顔してますけど、平和的に労使交渉を進めるために生み出されたものかなと思います。パブリック向けにメッセージを発信するのは興味深いポイント。世論を味方にすることで、状況を改善しようっていう狙いなのでしょうね。最初に考え出した人って誰なんだろう?演出が上手いっていうか、すごい発想力です。
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