Lower East Sideに古くからある衣料品店街、Orchard Street。別名、バーゲン・ディストリクト(Bargain District)。ニューヨークに最初に移民が移住してきた頃から続くこのエリアならではの歴史を感じさせる雰囲気たっぷり。週末は歩行者天国になって、路上にも多種多様な商品が出されます。
周辺のストリートにはお洒落なセレクトショップも続々と増えてますが、ここは今でも古くから続く小さな衣料品店ばかり。あまり女の子向きのものはない感じですが、バーゲンと名付けられてるだけあって、お値段は安めです。
それにしても、大型ディスカウント・ストアとかアウトレットのお店とかもたくさんある今の時代に、小さな衣料品店が集まった商店街がよくちゃんと残ってますよね。
特に有名なお店があるわけでもないし、ブランド品を売ってるわけでもない。しかも、ここはニューヨークのマンハッタン。洋服を売ってるお店なんて、ものすっごくいっぱいあるわけで、生存競争なんて厳しいどころじゃないでしょうし・・・。いろいろ考えれば考えるほど感心してしまいます。
多分、地域住民やコミュニティが主体になった色んな活動が昔から続いてるんでしょうね。軒を連ねた小さな衣料品店さん達も協力してこの雰囲気を維持してるのかも。バーゲン・ディストリクトっていう名前がついてるのもその一環かなと思います。そして、再開発が進んでホットな場所になった今も、Lower East Sideを盛り上げようとしてるのはやっぱり地域住民の方々です。最近は、こんなポスターとかも出てました。なるほどねー。
"You're always walking in somebody's footsteps. Who will walk in yours?"とか、いつものことですけど何気なく書いてあるフレーズが意味深だったりします。
〔ご参考過去ログ〕
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個人レベルの個性や自主性が地域社会に及ぼす影響
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Cause Marketingの時代
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Diversity is the beauty of our city!
夏のセントラルパークで開かれる無料コンサートや演劇などに代表される各種無料イベントまで含めたら、市民や民間企業によって行われてるコミュニティのための活動ってほとんど無限です。またおそらくその全てが市民と民間企業からの寄付金が中心になって成立してます。さらに貧困層への補助金まで、税金使わず民間レベルで対応する動きがはじまってまして、ニューヨークでは完全に世の中の流れがこういう方向に向かってる感じがします。日本でも先日の東京国際マラソンでは学生ボランティアが大活躍だったとか。多分、日本でも同じような傾向になってきてるんでしょうね。
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