日本のマスコミやメディアがまったく何も取り上げていなかった頃から、このブログで、しばしばご紹介してきたアメリカでの
『日本のお菓子の詰め合わせボックス』の人気ぶり:
まさに、その『日本のお菓子の詰め合わせボックス』のサブスクリプション・サービスで、大成功中なのが、"Tokyo Treat"(東京トリート)を販売する2015年創業の日本の企業、Ichigo(いちご)。
そのIchigoの創業者で社長の近本あゆみさんは、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023年にも選出。
"海外の動向に詳しいインドネシア人の友人と自信を持って起業したものの、菓子業界は保守的で、実績のない会社にお菓子を卸してくれる問屋は皆無。「割高でしたが『ドン・キホーテ』や『おかしのまちおか』、コンビニなどで商品を仕入れ、自宅で箱詰めをし、発送していました」。立ち上げ当初は月間30~50個程度だった申し込みが、3カ月目には数百個に伸び、予想外の需要に手応えを得る。"
テレビ東京で特集され、12月23日付でテレビ東京の公式YouTubeチャンネルで37分を超える長尺動画も公開中(この記事の最後に埋め込んでおきますね):
関連ニュースも、多々、報じられています:
すごーい。月間30~50個程度からはじまって「創業6年で売上40億円」なんですって!
まさに、うちのブログの最新トレンドや情報の目利き能力を証明する内容になってるとも言えるでしょう。
また、このIchigoの成功事例には、日本国内から海外市場を狙ってビジネスを展開する際に何かと役立ちそう、ヒントになりそうな考え方や取り組みも、いろいろ含まれております。
…というワケで、上述のテレ東の特集の内容をベースに、まずは、Ichigoの”Tokyo Treat”の基本的な情報について、ざっと簡単にご参考まで。
Ichigoは、2015年創業■起業の背景・理由:
もともとリクルートで働いていた近本あゆみさん。入社してしばらく経ってから、日本国内向け通販・ECの新規事業のビジネスを担当することに。
その頃、ちょうど日本は、海外からのインバウンド旅行者が急増する時期でした。職場が銀座周辺だったこともあり、去年まで日本人しか見かけなかった銀座の街に、日に日に外国人が増えていく様子を体感…。しかも、そんな外国人は、皆さん、大きな紙袋を抱え、爆買いしまくりで、その爆買いぶりがニュースになるほど。国内向け通販をやっていて、それはそれで需要があるにはあるけど、これからは海外向けのECにより大きなチャンスがあるのではないか、と考えるようになったそうです。
中国は、政治的リスクや言語の壁などの問題があるので、アメリカ市場を狙うことにした、とのこと。賢明ですね。
なお、アメリカ国内では、だいぶ前から中国の政治的リスクや、その他様々な問題が指摘されてまして、うちのブログでも、今から10年前の2012年の時点ですでに、以下の通り:近本さん曰く、「アメリカ向けにやろうと思って、で、じゃぁ、どういう風にやろうかなと思って、じゃぁ、最近のそのアメリカのECの動向みたいなのをいろいろ調査してたんですけど、そのときにサブスク・モデルっていうのを見つけたんですね。日本では、まだ当時そのサブスクっていう言葉ってほとんどなくって、そういうビジネスやってる方も少なかったんですけど、あのアメリカの方でサブスク・ボックス・ブームっていうのが起きてまして、
例えば、面白いものだと靴下だけをサブスクで毎月送られてくるとか、男性用のカミソリ。
消耗品じゃないですか。なので、1か月目はフルセットが送られてきて、2か月目以降は買え刃とか、シェービング・クリームだけが送られてくるみたいな…」とのこと。
男性用のカミソリのサブスクは、面白い事例と言うか、正確には、もう今から10年くらい前の時点で、dollar shave clubが、あらゆるすべてのサブスクの中で最も成功した事例の1つとして、以下のような感じのであちこちで大きく報じられてました:
Ichigoのお菓子ボックスは、箱、説明資料、お菓子以外に添えられているオリジナルのグッズ等々、いかにも日本らしさを感じられる魅力的なデザインが特徴そして、そのデザインはすべて社内スタッフが担当し、その7割は外国人
箱に同封する資料(現在、クリスマス・バージョン)もすべて英語ですし、売り先が外国なので、外国の感覚を分かる外国人が社員に多いみたいです本物の日本のお菓子、ちゃんと美味しいお菓子を厳選
キットカットについて、近本さん自ら「日本だけが独自にやってるフレーバーが(海外で)すごく人気が高い」と説明してますが、アメリカでの日本のキットカットの異常な人気ぶりは、2016年の時点でNYタイムズで記事になっていて、うちのブログでも取り上げてます:
Tokyo Treatは、1箱32.5ドル~(送料別)
すでに累計250万箱を出荷済これまで180の国と地域に配送(ほぼ全世界の国々)
累計250万箱出荷!日本のお菓子を世界に 成功の鍵は「内製化」?(2022年12月23日)
〔ご参考〕
【日本から海外販売、お菓子詰め合わせボックス特集】
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