アニメNYC（Anime NYC）2022特集。上の写真、左側の女の子は、何のコスプレかお分かりになりますか？
今年2022年1月9日 - 3月27日に、TOKYO MXほかで全12話が放映されたアニメ『その着せ替え人形は恋をする』（英語タイトルは、My Dress-Up Darling）で、ヒロインの女子高生、喜多川海夢（きたがわ まりん）ちゃんが、初めてコスプレ衣装を作ろうと思った年齢制限付きゲーム「聖(セント)ヌルヌル女学園～お嬢様は恥辱倶楽部ハレンチミラクルライフ2～」に登場するキャラクター、黒江雫（くろえ しずく）。通称、「雫たん」。
喜多川海夢（きたがわ まりん）ちゃんが、初めてコスプレ衣装を作ろうと思い、
主人公の五条新菜（ごじょう わかな）くんとの出会いのきっかけになった黒江雫（くろえ しずく）、通称、「雫たん」
裁縫の腕が壊滅的な海夢ちゃんは、雫たんへの愛ゆえにこっそり被服実習室に通いコスプレ衣装を作っていたものの、そのコスプレ衣装は似ても似つかない代物。そこに、偶然、現れたのが主人公、雛人形の衣装制作でミシンを使っていた五条新菜（ごじょう わかな）くん。
そして、海夢ちゃんは、新菜くんにコスプレ衣装制作を手伝ってもらうことに…。
このアニメ、一見、この海夢ちゃんと新菜くんによる単なるラブコメのようですが、実は、そうではありません。もっと深いテーマやメッセージを感じられるのです。
新菜くんは、内気で、引っ込み思案で人見知りで、自己評価が極端に低く、自己主張も苦手（そんな感じのナイーブな10代の子は、今の時代、いっぱいいる気がします）。
一人っ子で両親を早くに亡くしており、雛人形職人の祖父である五条薫と2人暮らし。将来の夢は、祖父と同じく雛人形の顔を作る職人「頭師(かしらし)」になることなのですが、でも、幼少期に仲が良かった女の子「のんちゃん」に自身の雛人形趣味を否定・絶交された苦い思い出があり、そのトラウマから自分の趣味や気持ちを隠すようになっており、その影響で、新菜くん、高校でも掃除当番を押し付けられる等、クラスにも馴染めず、友達と呼べる相手も全くいませんでした。
そんな新菜くんが手にしていた雛人形の頭を、同級生の海夢ちゃんは褒めてくれたのです。
自身の好きなものを初めて褒めてもらえた喜びと、それまで住む世界が違う人だと思っていた海夢ちゃんから「コスプレ衣装」の作製を手伝うよう懇願されたのをきっかけに、これまで全く接点の無かった漫画・アニメ・ゲーム、そしてコスプレの世界に関わっていくようになります。
そして、その後、様々な出会いを通じ、新菜くんや海夢ちゃん、その他コスプレする思春期の若者たち（ただコスプレしてるのではなく、なりたい自分になるための自己表現としてのコスプレをする、等々）のキラキラとした成長物語が描かれておりまして、青春を感じさせる美しい場面や泣けるシーンも…。
その結果、このアニメは、その放送期間中、アメリカの人気アニメ・ランキング（Top Anime Charts）の1位にも、度々、なっていたそうで、アニメに詳しい方々が、そのすごさを論じる解説動画を続々と公開するほど：
放送期間中、アメリカの人気アニメ・ランキング（Top Anime Charts）の1位にも、度々、なってたそうです
https://anitrendz.com/charts/top-anime
なお、『その着せ替え人形は恋をする』の英語タイトルは、”My Dress-Up Darling”（マイ ドレスアップ ダーリン）
『その着せ替え人形は恋をする』を制作したClover Worksは、この次のクールにあの『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）を生み出す、今、大注目の制作会社
でも、ヒットの理由は、『その着せ替え人形は恋をする』に魅了されたファンの力だそうです
最終回第12話の花火のシーンその作画は、もはや映画クオリティの美しさ
テーマやメッセージの深さ、キャラクターの魅力、可愛さ、風景描写の美しさ等々、日本のアニメが、なぜ、海外でも人気があるのか、この作品を通じてよく分かる気がします
もちろん、続編の制作も決まってまして、ニュースも
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」続編制作決定PV
〔ご参考〕
【アニメNYC（Anime NYC）2022特集】
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