前回 に続いて、ニューヨークの老舗デパート、メイシーズ（Macy's）のこの時期ならではの話題を１つ。
1874年から続く、伝統のホリデー・ウィンドウ（Holiday Window、クリスマス向けの特別な飾り付けをした店頭のショー・ウィンドウ）の様子をお届けしましょー。
コロナ禍の今年もこの伝統は続いておりまして、しかも、ただ普通のホリデー・ウィンドウを出しているわけじゃありません。
最前線でコロナと戦う医療従事者の方々や、私達の生活を維持するために必要不可欠なお仕事に携わるエッセンシャル・ワーカー（配送業者、食料品店の従業員、工事現場やゴミ収集の労働者など）の方々へ向けた『Thank You』（ありがとう） という感謝の気持ちやお礼のメッセージを伝える特別なホリデー・ウィンドウになっているんですよー。
今年、ニューヨークでは、医療従事者やエッセンシャル・ワーカーの方々へ向けた『Thank You』を、街角のあちこちで見かける1年になっておりますが、こんな伝統のホリデー・ウィンドウまで『Thank You』に・・・。
深い。
確かに、『Thank You』は、今年のニューヨークを表すフレーズの１つと言ってもいいくらいになっておりますけど、この大変なコロナ禍の中、誰かや何かを批判したり、文句や悲観的なことばかり言ったりするのではなく、最前線で戦う方々のことを想い、感謝し、称えるのって、素晴らしい。
そんなワケで、例えば、CNNでも：
・・・などと報道。
この中で、以下のような関係者の声を紹介しています。原文の英語が良い感じ。こういう内容のメッセージは、英語で聞くとしっくりくる気がします：
"We want to thank first responders, essential workers and everyday New Yorkers who came together this year to support each other and the city we call home. With a dose of whimsy and a dash of sparkle, we hope our love letter serves to enchant, delight and honor our fellow New Yorkers as we celebrate the holidays." 「私たちは、救命医療従事者、エッセンシャル・ワーカー、そして、お互いに支え合い、私たちが故郷と呼ぶこの街を支えるために１つになった、日々のニューヨーカー（＝ごく普通の人々）に、感謝したいのです。 これまで見たことないような斬新さやちょっとした輝きとともに、私たちが休日を祝うとき、私たちのラブレターが、同志のニューヨーカー達を魅了し、喜ばせ、称えるのに役立つことを願っています。 」 ちなみに、このメイシーズのホリデー・ウィンドウには、最新テクノロジーによりショー・ウィンドウ前に立ってる人の動きに応じてディスプレイ表示の内容が変わるハイテク・ホリデー・ウィンドウや、ニューヨークの街角を背景に16ヶ国語で『Thank You』を伝える・・・という、いかにもニューヨークらしいホリデー・ウィンドウも登場、
この街には、世界中から多種多様の文化、価値観、ライフスタイル、言語などを持つ様々な人種や民族の人々が集まっていますからね。
あと、この16ヶ国語の中には、日本語の『ありがとう』や『Arigato』も含まれ ておりまして、日本人にとりましてはちょっとした見所の１つと言えるでしょう。2021年1月1日まで公開予定だそうです。
それでは、以下、現場の様子をご参考まで。
いろいろなデザインの”Thank You”いっぱい Believe in Santa（サンタを信じる）という思いは、 Believe in Love（愛を信じる）とか Believe in Equality（平等を信じる）という思いに つながっていますよー的なメッセージのウィンドウも ニューヨークの街角を背景に16ヶ国語で『Thank You』 じっと見つめてます 『Arigatou』じゃなくて『Arigato』なんですね VIDEO 今年のメイシーズは、特別なホリデー・ウィンドウ
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