アート関連の話題が続いておりますが、いかにもニューヨークらしいアートの話題をもう1つ。
先週、ニューヨーク
州公式サイト上でも公開されました州知事のクオモさんご自身が描いた
『ニューヨーク・タフ』(New York Tough、新型コロナと戦う今のニューヨークのスローガンと同じです
)と題される上の絵画が、じわじわと注目を集めています。
ご覧の通り、コロナ感染者数の時系列グラフをモチーフにした山の絵になってまして、感染者が増えだした初期の段階から現在に至るまでに、話題になった出来事や物事(例えば、マスクやソーシャル・ディスタンス)などが各所に描かれているというもの。
また、この絵のポスターは、自閉症(Autism)患者の方々の社会的な生活の実現を支援するスペクトラム・デザイン(
Spectrum Designs)のウェブサイトで
販売されてまして、その売上が寄付される仕組みになってます。
いろいろな意味で、いかにもニューヨークらしいですよね。
さっそく、地元メディアを中心にニュースに取り上げられてまして、例えば、NYタイムズ紙では、7月14日付の「芸術批評」(Art Review)でこのクオモ州知事の作品を、以下のタイトルで特集:
なるほど、確かに、本業の州知事の政治手腕が、よほど優れていると認められ、みんなから信頼されていなければ、コロナ禍の最中に「いやぁ、ちょっとコロナ禍をテーマに絵を描いてみたんですよー」などと政治家が表立って発表できるわけないですから、純粋なアートというよりも政治色が強いのでは?との指摘は、もっともな話でしょう。
まぁ、ただ、クオモさんも、優秀な方ですから、当然、そうした反応を予測していたようでして、お硬い政治の話にならないよう、微妙なさじ加減のジョーク、ユーモアと言いますか、笑える要素をこの絵の中に散りばめておりまして、それが、なかなか興味深いのです。
以下、そんなクオモさんの絵の内容を、ちょっと細かく見てみましょう。
〔ご参考〕
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