新型コロナウィルスの影響で、ニューヨークで新たに生まれたものは、多々、ございまして、これもその1つ。起業家支援のための、
サザンティア・ニューヨーク・エンジェル・ファンド(Southern Tier NY Angel Fund)。
6月9日付けで、以下のようなニュースに:
Angel Fund to help startups as COVID-19 recovery continues
新型コロナからの回復が続く中、スタートアップ企業を支援するエンジェル・ファンド
Fund looks to build an entrepreneurial culture in the region
その地域に、起業家文化を育むためのファンド
コロナ禍で苦しむお店や中小企業、そして新興のスタートアップ企業への経済支援には、様々な方法が考えられますが、そのために新たに投資ファンドを立ち上げるっていうのは、いかにもニューヨークっぽいアイデアな気がします。
なお、エンジェル・ファンドというのは、創業間もない企業に対し資金を供給する投資ファンド(基金)のこと。資金は、主に富裕層の個人投資家や、政府や自治体関連の組織(例えば、日本では独立行政法人中小企業基盤整備機構など)から拠出。投資の見返りとして株式や転換社債を受け取る。また、通常、200万ドル(1ドル=110円換算で2億2千万円)超からの投資を扱うベンチャー・キャピタルとは異なり、エンジェル・ファンドでは5千ドル(55万円)~20万ドル(2,200万円)程度の投資額が一般的。
で、気になって軽く調べてみましたら、ニューヨークでは、既存のエンジェル・ファンドも、コロナ禍で苦しむ企業のために無利子でのローン(貸し出し)を提供するとニュースになってました…:
'Small Business Angel Fund' Offers Brooklyn Coronavirus Loans
スモール・ビジネス・エンジェル・ファンドが、ブルックリンでコロナウィルス・ローンを提供
ん? 通常、出資(直接金融)により資金提供するエンジェル・ファンドが、ローン(間接金融)を提供? しかも、無利子?! どういうこと??? たぶん、これもこれまでにない新しい動きということなのでしょう。いろいろと興味深いです。
あと、もう1点、冒頭のサザンティア・ニューヨーク・エンジェル・ファンド(Southern Tier NY Angel Fund)について、興味深いのが、その対象地域。
ニューヨーク州の中でも、シャトークア郡(Chautauqua County)、カタラウガス郡(Cattaraugus County)、アレガニー郡(Allegany County)のニュ=ヨーク州の南西部、カナダとか、ナイアガラの滝などが近い、要するに、ど田舎の地域なんです。
その田舎の風景は、冒頭の公式サイトのスクリーン・ショットを見ても一目瞭然。
なので、これ、別にコロナ禍からの復興に限らず、近年、ますます日本で重要性が増している地方創生・地域再生・活性化の参考にもなるかも?
最後に、以下、シャトークア郡(Chautauqua County)、カタラウガス郡(Cattaraugus County)、アレガニー郡(Allegany County)が、ニューヨーク州のどこにあるのかを示す地図、ご参考まで。
地方創生・地域再生・活性化の参考にもなるかも?
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