日々、次から次に新しいお店、流行、社会現象…等々の生まれるニューヨークで、
1929年から約90年も続く老舗のサンドイッチ屋さん、
アイゼンバーグズ・サンドイッチ・ショップ(Eisenberg's Sandwich Shop)。地元NYではもちろん、アメリカ全土が対象のベスト・サンドイッチ屋さんにも選ばれる名店の1つ(例えば、
The 35 Best Sandwich Shops in America)。
場所は、22~23丁目間の五番街沿い。ニューヨーク観光名所の1つ、フラットアイアン・ビルのすぐ横。ちなみに、この辺りから五番街を南下すると、近年、アスレジャー人気の高まりを背景に『フィットネス通り』と呼ばれるようになったエリアになります。
さて、それで肝心のアイゼンバーグですが、店内は、うなぎの寝床って感じで奥に長細く続いておりまして(一番奥にトイレあり)、レトロな雰囲気たっぷりの長いバーカウンター席が印象的。バーカウンター席なら女子一人旅でも気軽(英語力があれば常連さんとの会話も楽しめます)。なお、店内奥は、若干、間仕切りされ4人掛けテーブル席も。
オススメは、ジューイッシュ(ユダヤ)系ということで、やっぱり定番のマツボール・スープ(matzo ball soup、3つのサイズあり)とか、パストラミのサンドイッチ(Hot Pastrami、12ドル)などでしょう。せっかくの機会なのでパストラミ以外も試してみたいという方には、パストラミ(Pastrami)、コンビーフ(Corned Beef)、ブリスケット(Brisket)、ターキー(Turkey)の中から2つ選べるお得な「The Pick Two Combo、13ドル」も。
また、なんてったて90年ほどの歴史を持つニューヨークの老舗のサンドイッチ屋さんですから、お手軽なお値段のサンドイッチだけオーダーして、このお店独特の雰囲気をじっくり味わうのもいいかも?
例えば、一番安い「ピーナッツ・アンド・ジェリー・サンドイッチ」(Peanut Butter and Jelly Sandwich)は3ドル50セント。この他、一日中食べられる朝食メニューの「タマゴとベーコン、またはソーセージかハムのサンドイッチ」(2 Egg Sandwich with Bacon or Sausage or Ham)は4ドル。5番街沿いというこの立地でこのお値段、すごい、古き良き伝統を守ろうという経営努力とかいろいろ感じます。
〔ご参考〕
競争の厳しいNYで約90年も続くアイゼンバーグ。その秘訣は、このお店の良さをよく知る常連さんがお店を買い取って続けてきたっていう信じられない歴史。2005年から今年2018年4月末までこのお店の良さを守り続けて64歳になったJosh Koneckyさんは、このお店を買う前の15年もの間、毎週何度もアイゼンバーグに通い続けていた常連さん(常連さんは英語で”Regular”、レギュラーと言います)。で、今年2018年5月1日から新オーナーになった(=Koneckyさんに選ばれた)Warren Chiuさんも、近所に住むこのお店の超常連さんで、Warwick Hotels and Resorts(ニューヨーク・ミッドタウンの54丁目にある1925年竣工のWarwick Hotelを購入した1980年創業の国際的ホテル・グループ)の創業者一族。これまでのホテル経営のお仕事を続けながら、このアイゼンバーグを守ることになったみたいです。うーむ。「老舗のお店の守り方」のお手本みたい。
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