昨日、ブルックリンのアトランティック・アベニューにあるYMCAにとあるショーを見に行ってきました。ショーの名前は、
"The Earth and Me"。子どもやその両親などを対象にした教育的な内容で、Shadow Box Theaterという専門の機関がここ数年、年に一度のペースで主催しているものです。
そのショーに出演しているモダンダンサーの友達に、「子ども達の反応が可愛いから、見に来るといいわ。パペットとかも使うの。」と誘われて、気分転換も兼ねて行ってみました。「子どもとパペット」と聞いて、すっかりセサミ・ストリート的なものにダンスが加わったショーかと思って、見に行ったのですが、それが全然そうじゃなかったんです。
"The Earth and Me"は、「地球と私」というタイトル通りの作品でした。地球役のダンサーと小さな女の子の2人が、地球の誕生から現在に至るまでの歴史をミュージカル調で見せてくれます。自然の美しさや、そこで暮らす動物たち(ここでパペット登場ですがセサミストリートというより、ライオン・キング的なものでした)の様子が描かれ、仲良く幸せいっぱいの女の子と地球・・・。このまま終わったら、まぁ、よくある楽しい子ども向けのショーなのですが、中盤から後半にかけて自然破壊や戦争という話題に発展します。
モダンダンスならではの独創性あるパフォーマンスを通じて、傷ついていく地球が分かりやすくテンポよく表現され、気づいたらストーリーにぐっと引き込まれていました。「最後はどうなるんだろう?」と誰もが思った頃、小さな女の子役の子(実際に小さな女の子が演じていました)が舞台中央で、「私たちが未来を変えていこう」というメッセージを込めた素晴らしい表現力のダンスを見せます。小さなバレリーナの美しいダンスです。最後は、傷が癒された地球が女の子と手を取って、世界平和のメッセージを込めたダンス。世界各国の国旗が1つに連なった小道具が美しく印象的。エンディング後には、ものすごい拍手が巻き起こり、スタンディング・オべーションとなりました。はっきり言って、子ども達よりもそのご両親の反応がすごかったです。もう、大拍手!泣いているお母さんもたくさんいました。
ショーの終了後は、司会の指示に従って観衆も手伝って椅子を片付け、みんなで手を繋いで輪になって簡単なダンスを踊ります。輪は地球を意味してます。小さな子ども達とそのご両親に混じって私も参加してきまいた。さっきまで舞台上にいたダンサーの皆さんも一緒です。ものすっごく暖かいムードでした。このショーを見た後だと、初めて会った人でも家族の一員ように思えてくるから不思議です。最終日に行ってしまったので、次回は多分来年とかになってしまうと思いますが、1人でも多くの方にご覧になって頂きたいと思ったショーでした。
〔ご参考情報〕
Shadow Box Theater
いつもたくさんのコメント、皆様、どうもありがとうございます。全部拝読しておりますが、時間がとれずすぐにお返事を返せないことも多くてどうもすみません。
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