少子高齢化が進み総人口も減少に転じた日本。「インフラ整備など進む2020年の東京オリンピックまでは良いとして、その後、日本はどうなるの?」なんて疑問をお持ちの方もいらっしゃるのでは？
自民党によると、2020年以降の日本を『第二創業期』にしていこうと、 小泉進次郎さんほか若手政治家の方々が
「2020年以降の経済財政構想小委員会」という小委員会を立ち上げ、初会合の動画や「
2020年以降の『第二創業期』に向けた議論の経過」というPDFファイルも公開。
いろいろ思うところはありますが、まず、その4頁目にさらりと書いてある「
ここで求められるのは、多様性の時代だからこそ、日本の歴史や強みを再評価すること。」は極めて重要。たぶん、コレ、みんなでもっと深く考えた方が良いでしょう。
また、動画内で、小泉さんが現状を分かりやすくするために「
今の日本の平均年齢は46.3歳」と説明されていた場面はとても印象的。2015年に実施された最新の国勢調査に基づいたデータでしょうね。というのも、2011年にうちのブログで「
世界一の長寿国では世界一年齢を気にしない方が良いと思います」と書いた際は、国勢調査は5年に一度行われるためその前のデータをもとに計算し、日本の平均年齢は43.7歳くらいでしたので・・・。
そうですか、今は日本の平均年齢は46.3歳なのですか。
それから、公開されたPDFファイルでは、少子高齢化や人口減で「働き手」（＝稼ぎ手）が減る分、何度でもチャレンジでき、高齢者や女性でも働けたり、
多様な生き方ができる環境を作ろう!!とか、そのために革新的なテクノロジーを取り入れてイノベーション創出・商品化・サービス化（＝知識労働）を進めよう!!・・・って話が軸になっておりますが、当然のことながら、
少子高齢化や人口減が進みますと「働き手」だけではなく、「お客さん」も減少します。
昨年より今年、今年より来年と、年々、「お客さん」が減っていく状況では、企業は売上げや収益を維持するのも一苦労。雇用を維持できなくなる可能性もあります。つまり、
「働き手」が減ったらどうするか?の前に「お客さん」が減ったらどうするか?について対策を考えないと・・・。
企業がガンガン売れて儲かってどうしても人手が足りなくなって、人口減という環境だったら、別に自然の流れで中途採用や高齢者や女性の雇用は増えるでしょうし。
もしかするとその議論は、2014年に、小泉新次郎さんが政務官として担当された内閣府の
「選択する未来」委員会の方で、民間の有識者の方々も交え約1年かけてやっていらっしゃいますので、今回、皆さん、その内容を踏まえ敢えて触れずに議論されてるとかですかね? どうなのでしょう？ （詳しくは、第13回 「選択する未来」委員会2014年11月14日 の配布資料「
資料1-2 成長・発展ワーキング・グループ報告書」参照）
以下、初会合の動画をご参考まで。小泉さんが現状を分かりやすくするために「
今の日本の平均年齢は46.3歳」と説明されていた場面は8分48秒辺りからです。
〔ご参考〕
・
www.jimin.jp/news/policy/131960.html：財政再建特命委員会2020年以降の経済財政構想小委員会
あと、特に「多様性」については、根本的に同質社会の日本（人口の97%くらいは同じ文化を持ち同じ民族・人種の日本人）で、日本国内の事例だけ見て、日本語で議論していたら、その本質を理解するのはなかなか難しかったり、下手すると誤った理解が広まりそうな気も・・・。うーむ。 それと内閣府経済財政諮問会議内に設置された「選択する未来」委員会では、2014年1～11月まで計13回、民間の有識者が議論を重ね、特に、上述の成長・発展ワーキング・グループの最終報告書では、ざっくり簡単に言うと、今後、日本では、日本から海外へ出て行く「国外でのグローバル化」だけではなく、海外から日本国内へビジネス客や研究者や観光客、あるいは外国企業による投資などを呼び込む「国内でのグローバル化」の2つのグローバル化が重要になっていくので、それに備えて政府の政策や企業の経営戦略として何が必要になるか、結構、具体的に提言してくれてます。
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