ディズニー/ピクサー映画の最新作『インサイド・ヘッド』(原題:Inside Out)。無限に広がる人間の頭で、ジョイ(喜び)、アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、フィアー(恐れ)、サッドネス(悲しみ)など擬人化された「感情たち」が繰り広げる感動的な冒険ファンタジー。7/18から日本で公開がスタートしたのにあわせ、米英の
各種メディアに興味深い
ニュースが
ちらほらと・・・。
外国映画で「文化の違い」を感じることは、まぁ、よくあること。多くの場合、そんな「文化の違い」は、そのまま放置されますが、今回、この作品、わざわざ日本語吹き替え版用にCG作り変えちゃった?!
ピクサーの技術アーティスト(a tech artist)のDavid Lallyさんによると、
「日本向けに、作品に出てくるすべてのブロッコリーをピーマンに換えました。日本の子どもたちが苦手な野菜は、ブロッコリーよりピーマンなのです!!」とのこと。
確かに、アメリカでは子どもが嫌いな食べ物の上位はブロッコリーですが、でも、日本の子が嫌いな食べ物として上位にあがるのはピーマンやニンジン。ブロッコリーには嫌いな食べ物というイメージはありません。そこで、日本のお客さんに、より「自分の物語」として楽しんで欲しいからという強い想いから、日本語吹替版のみ、ピーマンに!!・・・というワケ。さすが。脱帽。すでに6/19から公開中の米国でも改めて話題になっちゃうとか、いろいろ勉強になります。
以下、擬人化された「感情」キャラクターと、なぜ、この変更が重要なのか分かるシーン。
ジョイ(喜び)、アンガー(怒り)、
ディスガスト(嫌悪)、フィアー(恐れ)、サッドネス(悲しみ)
なぜ、この変更が重要なのか分かるシーン
〔ご参考〕
・
http://movies.disney.com/inside-out/:Inside Out公式
・
www.disney.co.jp/movie/head.html:日本語版公式
・
『インサイド・ヘッド』字幕版と日本語吹替版で異なる“嫌いな食べ物”とは!?[日本語版公式:2015.07.22]
これ、日米文化の違いに関する興味深い事例の1つ・・・ですが、そういう意味では、そもそもジョイ(喜び)、アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、フィアー(恐れ)、サッドネス(悲しみ)の5つの「感情」キャラクター設定に、既に、わりと大きな日米文化の違いが出てる気もします。だって、日本で「感情」と言えば、たぶん、普通は『喜怒哀楽』の4つが主なもの。うーむ。ってことは、日本人には馴染みのある『喜怒哀楽』のうち、『楽』がどこかにいっちゃって、『ディスガスト(嫌悪)』と『フィアー(恐れ)』が加わるとアメリカ人の感情の区分になるってこと?!
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