
2013年5月にも、格好良過ぎる広告ポスターとしてご紹介した「ピーナッツ」の地下鉄車内で見かけた広告。
National Peanut Boardというアメリカのピーナッツ生産者団体が、ここ数年、出すようになったもの。3/31-4/1には、ニューヨークで
ピーナッツをテーマにしたポップアップ・ストア(The Perfectly Powerful Peanut Pop Up)も期間限定オープンしてたようです。

その他、このピーナッツ生産者団体さんは、
フェイスブックや
ツイッターなどのSNSも活用して、全国農業デー(
National Agriculture Day)やピーナッツ・バター・デー(National Peanut Butter Day)など、どちらかというとマイナーな記念日もお洒落に告知・・・。
マーケティング大国アメリカでは、農林水産関連の業界でも「ブランド」を築き上げる広告やキャンペーンがお上手。
ピーナツの他にも、20年以上前の1993年から今でも続く、”Got Milk?”(牛乳飲んだ?)のキャッチフレーズでお馴染みの牛乳の生産団体によるキャンペーンなどは有名で、広告専門誌Adweekのサイトにも
関連トピックいっぱい。あと、以前も指摘しましたが、"I
♥ NY"のロゴマークを"I orange NY"に変えて展開しているトロピカーナ(Tropicana)による
オレンジジュースのキャンペーンも、かなりのインパクト。ふむふむ。

そう言えば、日本では今、農林水産省が、2012年に約4,500億円だった農林水産物・食品の輸出額を2020年に
1兆円に倍増させる『攻め』のグローバル戦略を推進中なんですよ。
2013年に公表された資料内にも「ブランディング」の重要性が指摘されてますけど、①世界の料理界で日本の食材の活用推進(Made FROM Japan)、②日本の「食文化・食産業」の海外展開(Made BY Japan)、③日本の農林水産物・食品の輸出(Made IN Japan)のいずれを取りましても、そりゃもう各国各地で熾烈な競争・競合はあるわけです。そして、日本からグローバル展開する場合、安さではなく、高くても美味しいとか安全というのがセールス・ポイントに。
・・・となると、やっぱり、いかに効果的な広告宣伝とか、プロモーションとか、ブランディングができるかどうかが、1つの極めて大切な勝負どころ。状況が一変することもあるでしょう。そういう意味では、こうしたアメリカ、特にニューヨークで展開されている農林水産物・食品の広告やキャンペーンは参考になるかも?
2013年バージョン
今年はこんな感じ
このピーナッツ生産者団体のSNS上では、
全国農業デー(National Agriculture Day)や
全国ピーナッツ・バター・デー
(National Peanut Butter Day)
などもお洒落に告知
3/31-4/1にピーナッツをテーマにしたポップアップ・ストア
(The Perfectly Powerful Peanut Pop Up)も〔ご参考〕
・
http://nationalpeanutboard.org:National Peanut Board
・
www.maff.go.jp/j/shokusan/export/:農林水産物等の輸出促進対策(農水省)
・
www.kantei.go.jp/jp/headline/nourin_suisan2013.html:攻めの農林水産業~成長戦略第2弾スピーチ(首相官邸)
〔関連過去ログ〕
・
アメリカ人がピーナツの広告を作るとこうなります[2013-05-23]
まぁ、何も食べない人間なんていませんし、今、世界中で日本食や日本のものは高評価を得てますので、日本の農林水産物・食品の『輸出倍増計画』には大きなチャンスがあると思います。ただ、農林水産物や食品は、自動車や電化製品などよりも、それがどういうものなのかの情報とかイメージなどが売上げにえげつないくらい大きな影響を与えるものなので、今後、そのあたりどう対応していくかが益々重要かな・・・と。
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。
「人気blogランキング」