ニューヨークの地下鉄車内で見かけたユニークな広告。ベッドでスヤスヤと眠る自由の女神様・・・。「自由な精神の女性たちにも完璧なマットレス」(The perfect mattress for FREE-SPIRITED LADIES)のキャッチ・コピーつき。こんな感じの可愛らしくて遊び心を感じさせるいろいろな種類のポスターが、地下鉄車内にいーっぱい。これは、
「キャスパー」(Casper)というベッド用マットレス・メーカー&販売会社の宣伝広告。
キャスパーなんて初めて聞いた・・・という方も多いでしょう。それもそのはず、このキャスパー、2014年春にNYでPhilip Krimさんらが起業したばかりのベンチャー企業。
今どき、ベッド用マットレスという古いビジネスに挑む狙いは、徹底したソーシャル・メディアの活用とオンライン販売体制を提供し、現在のマットレス市場の商慣習をぶち破ること。
キャスパー公式サイトの
「チーム紹介」(Team)ページには、まず、自社のベッドに寝転んでマックブック見てる若者たちの写真。
さらに、30名ほどのスタッフの顔写真と役職がずらり。マウスを近づけると詳しいプロフィールも表示されます。大学のサークルか何かかと勘違いしてしまうほどみんな若い(平均年齢26歳くらい)し、なんだか楽しそう。このページ見ただけでも、ベンチャーならではのワクワク感がいい感じ。
そりゃ、いくらでも可愛らしくて遊び心を感じさせるポスターのデザインやキャッチ・コピーを作れるでしょうね。
せっかくなので、一応、業績とかも紹介しとくと、
創業からの最初の10ヶ月の売上が2000万ドル(1ドル=120円換算で24億円)と成功中。
成功の秘訣は、これまでの業界の商慣習を根底から覆したから・・・。
キャスパーが起業した頃まで、実は、マットレス市場のオンライン販売比率って、全体の10%以下だったんですって。
人間誰でも寝ますので、ベッド用マットレス業界の歴史は古く、だいたいどこの売り手も店舗での対面販売を伝統的に主流にしてきた・・・ということなのでしょう。また、買い手側も、ベッド用マットレスのような商品は、実際に試してみてから買いたいと考える方がこれまで多かった・・・ということかなと思います。
その結果、ベッド用マットレス市場のオンライン販売はほとんど手つかずのまま今に至り、このチャンスを活かしたのがキャスパー・・・というワケ。
また、これだけ売れてるんですから当たり前と言えば、まぁ、そうですけど、肝心のマットレスのクオリティも、
2014 GP100の「ベスト・ホーム・プロダクツ・オブ・ザ・イヤー」(the best home products of this year)に選出されるなどお墨付き・・・。
キャスパー本社のあるNY市内には、
キャスパーのショールームもありまして、場所は本社と同じくダウンタウンの45 Bond Stとのこと。
また、NY市内では、オンラインで購入したその日のうちにマットレスを無料デリバリー。NY以外の米国内では、通常、1~5日以内に配送されるそうで、購入後40日以内の返品なら全額返金対応。そのへんちゃんとしてるのがウリのベンチャー企業というポジショニングですね。以下、そんなキャスパーの可愛らしくて遊び心を感じさせるいろいろな種類のポスターなどご参考まで。
ヒット曲の作曲家(なぜウサギ?)にも完璧なマットレス地元の方々(NYでお馴染みのリス、ネズミ、ハト)にも完璧なマットレス夜の生き物にも完璧なマットレスその他、お医者さん、プリマドンナ、カッコいい人等などにも完璧なマットレスワクワク感がいい感じのキャスパーの「チーム紹介」(Team)
いくらでも遊び心を感じさせるポスター考えつきそう
可愛いので目をひきますいろいろとニューヨークっぽい
〔ご参考〕
・
https://casper.com/:公式
・
www.facebook.com/caspersleep:FB
・
www.linkedin.com/company/casper:linkedin
勢いのあるベンチャー企業ならではのワクワク感がとてもよく伝わってくる、可愛くて、楽しいポスターですよね。いかにもニューヨークらしい話題の1つかなと思います。こういう感じの事例が日本国内でももっと沢山あったらいいのに。
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