今、ニューヨークでオープン中の
ドラマ「フレンズ」のカフェや
ザ・サウンド・オブ・ポルシェなど個性的かつ斬新な期間限定店、いわゆるポップアップ・ストアをご紹介しましたが、そう言えば、2012年のクリスマス・シーズン中、タイムズ・スクエアのど真ん中に、上の写真のようなNY初となるマイクロ・ソフトのポップアップ・ストアが出してました。
アップル・ストアのパクリと叩かれた例のお店です。
マイクロ・ソフトは、2009年2月の
発表以降、小売業にも参入し、 現在、米国やカナダ等を中心にMicrosoft Storeを100店舗ほど展開とのこと。
ついにNYの五番街にも来年お店を出すことが決まったと公式ブログで
発表し、最近、
ニュースになってます。
ポップアップ・ストアは、常設店を出す前のテスト・マーケティングの一環としても有効と考えられてまして、日本の
ユニクロがSoHoにNY一号店を出す前も2回ほどポップアップ・ストア出してましたが、2012年のタイムズ・スクエアのポップアップ・ストアからマイクロ・ソフトは時間をかけ慎重にニューヨークでの常設店出店計画を進めてきた印象。で、さんざん調査検討した結果、高級ブランド店が立ち並ぶ5番街(公式ブログの発表によると677 Fifth Avenue)に出すことになったみたいです。
日本でもこの一報は各所で報じられ、興味深いところでは、流通コンサルタントによる 日本一のアメリカ小売業・情報発信サイトという副題付の『激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ』の
記事に、5番街の家賃は極めて高いこと等から「北米最大の赤字店になる?」とか「アップルストアと違い、マイクロソフトストアでは買い物しようにも買いたい製品がありません。」などと厳しいご指摘も・・・。
うーむ。確かに5番街の家賃は高いですけど、いかがでしょう?
・・・というのも、最新の
報道でもアップル・ストアは全米で最も成長している小売業トップ10に入るほど成功してますけど、2001年に初めてアップル・ストアを出店すると発表した時には、倒産の危機がささやかれるほど業績が悪かったんです。
以前、詳しくお伝えしましたが、当時、お店を持たずインターネットで直販するライバルのDellが大きく躍進し、一方で、主に郊外を中心に独自店舗を展開してたライバルのGateway社が小売店の不振が原因で経営が傾き、小売事業から完全撤退。
おまけに、2000年第4四半期(含、クリスマス商戦)に、マックの売上げは前年同期比で-52%っていう半減以下に激減。しかも、当時はまだiPodも、iPhoneも、iPadもありません。そんな状況で、当時、パソコンなどのたまにしか買わない高額商品を販売する際の常識だった郊外店舗ではなく、都心の中心地への独自店舗を出店するというスティーブ・ジョブズさんのアイデアは、社外の専門家の方々に
ボコボコに批判されていたんですよね。
そんなアップルの軌跡を、マイクロ・ソフトはたっぷり時間をかけて研究してきたはずですので、何か秘策があるのかも??? 今後の展開が気になります。
〔ご参考〕
・
http://blogs.microsoft.com/blog/2014/09/29/look-new-york-city-microsoft-open-flagship-retail-store-fifth-avenue/:マイクロ・ソフト公式ブログ
〔関連報道〕
・
America’s 10 fastest-growing retailers[Sep 2, 2014 MarketWatch]
・
Microsoft to open flagship store on Manhattan's Fifth Avenue[Sep 29, 2014 cnet]
えっと、これは細かい話ですが、関連報道でリンクつけたcnetの記事中に、”Apple has hundreds of stores located throughout the world, with four of of its flagship stores located in Manhattan”とありますが、正確には、マンハッタン内のアップルストアは4店舗じゃなくて5店舗(Soho、西14丁目、5番街、西67丁目、グランドセントラル駅構内)です。
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。
「人気blogランキング」