前回の続きで「ニューヨーク国際オートショー」会場から。全ブースの中でマーケティングの観点から最も突出してたのがココ、トヨタの若年層向けブランド、サイオン (Scion) 。日本ではあまり知られてないと思いますが、米国のトヨタさんは、本体トヨタの他に高級車ブランドのレクサス（Lexus）とこのサイオンを別立てで展開中。
トヨタさんがわざわざ別ブランドを立ち上げただけありまして、このサイオン、伝統的な自動車メーカーのブランディングの概念や手法を根底から覆す存在に・・・。
今回のオートショーのブースも、他のブースとは大違い。
映像の流れる巨大スクリーンに囲まれたブースには、ペーパー・クラフト･コーナー、インスタグラムへ写真を投稿するとギフトがもらえる機械、スマホの充電コーナーなどなどが。
どちらかと言うと、保守的で男性的な展示や演出手法になりがちのオートショーで、サイオンだけ、まるで最新テクノロジー情報誌のワイヤード（Wired）が年に一度ニューヨークで期間限定オープンする
あのワイヤード・ストアのようなブースになっちゃってるんです。
おまけに、現在、サイオンのブランディングの核となるプロモーション・プログラムがまた素晴らしい。
”Scion/Motivate”と言いまして、
『自分の夢を実現するために起業した（または起業しようとしている）若手アントレプレナーに資金やアドバイスを提供する』って内容。若年層マーケティングの徹底ぶりが異次元。
自動車とかもう関係ないじゃん!!!って思われた方、ご心配なく。もちろん彼らにサイオンも無料でプレゼント。ひょっとして若手アントレプレナーを支援するために、サイオンを別ブランドとして立ち上げたのでは?と思ってしまうほど。さすがトヨタさん。独自路線をグングンと突っ走ってます。王者の王者たる所以ここにあり。
サイオンのブース外観
取り囲む巨大スクリーンには写真、動画、メッセージなど等
オートショーじゃないみたい
車じゃなくてインスタグラム投稿機をPRするスタッフのお姉さん
『Scion/Motivate』が現在のプロモの核
『Scion/Motivate』公式ページ
『Scion/Motivate』CM
スマホ充電コーナー
サイオンのペーパー・クラフト･コーナー
トヨタさんの底力を感じました〔ご参考〕
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www.scion.com/motivate/：公式
【ニューヨーク国際オートショー 特集】
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ニューヨーク国際オートショー New York International Auto Show 2014・
米国トヨタのサイオン（Scion）のとてつもないブランディング戦略・
米国トヨタの10代向け最新バーチャル・ドライビング・シミュレーター TeenDrive365・
NY国際オートショーの『体験』を重視した展示や演出・
NY国際オートショーから超高級車をチラホラと･･･
Scion/Motivateは、日本でもやって欲しいって思われた方も多いんじゃないでしょうか。とにかく、自動車業界に関係なくても、マーケティングのお仕事をされている方々は今回のサイオンのブースは絶対に見逃せません。まるで異次元空間。必見です。※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。「人気blogランキング」
