日本人にとってはいろんな意味で勉強になる「ワサビ」(Wasabi Sushi & Bento)という新しい飲食店の米国一号店が、最近、オープン。2012年12月に
『2013年春開店予定の「ロンドン生まれ」のお寿司屋さん』として工事中の店頭をご紹介した、あのワサビです。なんと、予定からほぼ丸1年もの遅れ。インパクトたっぷりの告知まで出てたのになぜ???
実は、アメリカでは工事そのものや、お店をオープンするために必要になる所轄のお役所からの各種ライセンス取得の遅れなどにより、予定通りに開店しないお店はよくあるんです。
ワサビは、ロンドン中心に30店舗以上するファースト・フード感覚のお寿司チェーン店なのですけど、コストカットや品質安定のため、何か特別な機械を使ってお寿司を作ってるのでしょう(一貫ずつラッピングされたお寿司をビュッフェ形式で販売してます)。
アメリカでは、海外から持ってきた食品を作る機械は所轄のお役所で安全性をチェックする厳しい審査にパスしないと使用できません。また、その審査には費用も時間もある程度かかり、パスできなければやりなおしになります。お寿司は生ものですし、おそらく、ワサビはこの審査のせいでオープンが予定よりもかなり遅れたのかも。
でも、逆に言うと、ライバル他店との差別化はバッチリ。
一貫ずつラッピングされたお寿司をビュッフェ形式で販売するファースト・フード感覚のお寿司チェーン店なんて、お寿司屋さんのいっぱいあるニューヨークでもまだこのワサビの他にはありません。
また、お寿司屋さんなのに「ロンドン生まれ」も、ライバル他店との差別化につながっている気がします(右図は、2012年12月の工事中の店頭に出ていたイギリス女王がお箸でお寿司を食べているシルエットというデザインの告知)。もっとも、お寿司が日本のものということは、今やアメリカでもみんな知ってますので、それを前提にちょっとユーモアあるキャッチコピーにしてみた・・・という感じではありますけど。
日本人にはいろいろと興味深いお店じゃないかなと思います。
以下、店内の様子などご参考まで。
予定から1年ほど遅れてオープン店内の雰囲気お寿司をビュッフェ形式で販売するファースト・フード感覚のお寿司屋さん一貫ずつラッピングされたお寿司がずらりつい沢山取ってしまいそうになります各種お弁当なども(写真はカツカレー弁当)お寿司としての味は大したことありませんが、
独特の食感があり、これを食べ続けるとクセになるのかも?〔ご参考〕
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http://www.wasabi.us.com:公式
グローバルな世界では、日本の代表的な食文化の1つであるお寿司がどのような存在になっているのかを体感できるユニークなお店です。あと、ワサビの経営者は日本人じゃありません。日本人以外の方々により日本文化がますます普及していく事例の1つとも言えるでしょう。
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