先日、NHKニュースに『
働き盛りの半数近く「やりがい感じられない」』という記事が・・・。「企業の競争力を高めるためには、30代、40代の活躍が不可欠で、会社側は危機感を持って賃金や評価制度の見直しなどに取り組む必要がある」(by日本能率協会)との報道。うーん、でも、日本人は、アメリカ人と比べると今でもずっと真面目で勤勉で、やりがいを感じて働いている方が、それはもう圧倒的に多いような気がします。
コレ、アメリカの場合はどうなの?と不思議に思って調べてみると、"
State of the American Workplace"というGallup社による類似調査レポート(PDF全68頁)を発見。2000~2012年の時系列データのほか、「どうすれば従業員のやりがいや熱意を高められるか?」等の提言までついてます。
それによると、直近2012年の「やりがいがある」(=Engaged)はたったの30%。
一方で、「やりがいがない」(=Not Engaged)と「働く気がない、辞めたい」(Actively Disengaged)はあわせて70%。しかも、2000年から特にこれといった大きな変化は出てません。だいたいずっとこんな感じ・・・。へぇー。上述の通り、日本では「仕事にやりがいを感じない」と答えたのは全体の41.6%、
残りの58.4%は「仕事にやりがいがある」と答えてますので、「仕事にやりがいがある」人の比率は、日本人の方がアメリカ人の、なんと2倍も!!!高いんですね。
まぁ、別の調査なので単純比較できませんけど、印象的にはだいたいあってる気がします。やっぱり日本人の方が仕事にやる気のある人の比率、そりゃぁアメリカ人の2倍くらいはあるでしょう。皆さんのご感想はいかがでしょう?
また、せっかくの機会ですのでこのGallup社レポートに掲載されている「やりがいがある」社員の比率が高い優良企業(
2013
Gallup Great Workplace Award Winners)から学ぶアドバイス集の中から、日本の企業でもご参考になりそうな情報を以下いくつかご紹介しますね。
まず、
従業員の「強み」を重視する企業(つまり加点法の企業)は、「弱み」を重視する企業と比べると、生産性が12.5%も高い、のだとか。
全米平均では「やりがいがある」は30%ですが、Gallup社のクライアント企業限定では47%、さらに優良企業では63%。そして、そうした優良企業では、従業員の「強み」を重視する傾向が強いんですって。
そのほかに、男性と女性では、女性の方が「やりがいがある」と回答する人の比率が若干高いことや、従業員数が少ない企業の方が「やりがいがある」と回答する人の比率が高くなる傾向があることなどが、このレポートでは報告されてます。
社員の「強み」にフォーカスする企業では社員のやる気も高まる傾向職種やポジション別の比較男女比では、女性の方が「やりがいがある」が若干多め会社の規模(従業員数)によって「やりがいがある」比率にも傾向が・・・
自ら起業したベンチャー企業等も含まれる10人以下が最強〔ご参考〕
・
第1回「ビジネスパーソン1000人調査」働き方に関する意識アンケート結果:日本能率協会
・
State of the American Workplace:Gallup
「グラスに水が半分入っている」状態を見たときに、「半分しかない」と考えるか「まだ半分もある」と考えるか?・・・という質問のようなニュースだなぁと思いました。日本からアメリカに駐在でいらっしゃるビジネスマンの方々は、こうした職場環境の雰囲気の違いについて理解を深めておくと良いでしょう。あと、日本能率協会のプレスリリースにも、『仕事の能率上げる「事前の情報収集」、職場に足りない「人材のスキルアップ」』がトピックスの1つに挙げられてますが、これらは社員の強みにフォーカスすることが現状の改善や向上のカギになる気がします。『褒めて伸ばす』は正しい、とも言えますね。
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