「
参院選無効求め一斉提訴=初の全47選挙区対象―「1票の格差」で弁護士グループ」という日本のニュースにものすごく違和感を感じるんですけど、皆さん、いかがでしょう? Yahoo Newsのコメント欄には「なんで無効のために動くのよ?次に向けて改正する方向で動けよ」「いつもの恒例行事だね」「もう手段と目的が入れ替わってる気がするけど・・・」という声も。
日本ではあまり指摘されてませんが、日本の参議院にあたる
アメリカ上院(Senate)では、州の人口差に関係なく各州定員2名ずつ選出され、合計100名です。
そう、ニューヨーク州も、アラスカ州も2名ずつ。
当然、「1票の格差」はハンパじゃないんですけど、その分、人口の少ない、いわゆる地方の意見も都市部と平等に聞いてもらえるようになってます。
「良識の府」とされる上院は、直近の民意をできる限り反映しようという下院とはいろいろと違うんですね。一過性の民意の高まりや一部の群集の熱狂で、国の進むべき道を見誤らないための仕組み、一種のセイフティ・ネットと言ってもいいかもしれません。
例えば、任期は下院2年に対し上院は6年。民意をできる限り反映しようという下院の任期は短く、逆に、じっくり長期的な視野に立って国家の進むべき道を考えようという上院の任期は長い、というわけです。同じような発想で、人口比定数の下院に対し、上院の定数は人口に関係なく各州2名ずつ、ということなのでしょう。
二院制の存在意義を考えれば、当然、こういう違いはあってしかるべきものと思います。
・・・なので、日本で「参院選無効求め一斉提訴」した方が何をしたいのか意味が分かりません。日本では衆議院も参議院もまったく同じものと考えているのでしょうか? じゃぁ、なんで二院制にしてるの?という疑問が出てきます。
小学校の時に習ってますけど、一応、以下、日本の「衆議院と参議院の違い」の比較表つけときます。出典は参議院の
公式サイト。
〔ご参考〕
・
What’s参院選①参議院って何?:日テレ、News Zero
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。
「人気blogランキング」