中国で激化してる反日デモ(Anti-Japan Demonstrations)。米国メディアの報道で象徴的なのは、まず、「燃やされた日の丸」の写真・・・。
NYタイムズ、
ウォールストリート・ジャーナル、
ハフィントン・ポスト他あらゆるメディアが掲載。アメリカでは、自国、他国関係なく国旗への敬意は極めて高く、映画「硫黄島からの手紙」を見た方が、
元日本兵の所持してた日章旗を持ち主(または遺族)へお返ししたいと記者会見してニュースになるほど。第二次世界大戦の敵国の国旗でも大事に保管しちゃう素敵な文化があるんです。
・・・なので、冒頭の写真をアメリカ人の方々が見たら、そりゃ相当強烈なネガティブ感情(嫌悪や怒り)を抱くでしょう。それを分かってて米国メディアはこぞってこの写真を掲載。
当然、みんな、いったい何あったの?と驚くので、米国メディアも背景をがっつり詳しく報道してます。
まず、尖閣諸島は「
100年以上前から日本領で、日本政府は揉め事にならないように個人の所有者から買い取ることにした」という事実の報道(例、
NYタイムズ)。さらに、「尖閣諸島は
日米安保の対象地とアメリカ政府が信じてる」という玄葉外務大臣のコメントも(例、
ロイター)。まぁ、要するに、今までのところ日本側の主張が、そのまま100%ちゃんと報じられてる感じ。
この事実を知り、アメリカ人の方々も「中国はとんでもない国だなぁ・・・」とか「やっぱり中国は信用できない」とか思うでしょうけど、でも、いつも通りの中国という印象かもしれません。実は、すでにアメリカの知識人の中から「
中国が現体制でこれ以上発展するとは思わない」といった考え方もたくさん出てますし、特に、ニューヨークでは、
反中国共産党を掲げた大規模なチベット自治独立デモや、
中国の民主化を訴える中国人の方々などもよく見かけるので、たぶん、多くのちゃんとした人々にとっては「あー、またか」になってると思います。
さらに、中国国内の政治的な駆け引き(軍部と共産党や、共産党内部のポジション争いや個別利権の政治勢力との対立)が今回の反日デモの背景にあると書いてる記事も(例、
ワシントン・ポスト)・・・。
ということで、日本政府はちゃんとはっきり言うべきことを言う、強気の姿勢で対応して良いと思います。
【追記】続報です
・
尖閣問題「日本の平和は俺たちが守るから」とアメリカ上院外交委員会[2012-09-21]
それにしても、中国国内はお店や工場が破壊されたり、燃やされたり、怪我人も出てるなど、本当に酷い状況になってるようですね。工場1つ、お店1つ作るのだって、その影にはたくさんの人々(日本人だけじゃなくて中国人の方々も含めて)の汗や涙や大変な努力があるのに、なんでこんなことができるのかまったく理解できません。政治的に利用されてるとしてもそんなの言い訳になるわけないし。米国メディアもその不快感、嫌悪感をこめて冒頭の焼かれた日の丸の写真を掲載してるような気がします。
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