

広告業界専門誌Adweekが、今年上半期にヒットした
バイラル・ビデオ・ランキング・トップ20(The 20 Most-Viral Ads of 2012)を発表。世界的企業やブランドのCMの中に、このブログでご紹介した
小さな本屋さんが作ったお店紹介ビデオも10位にランクイン。さらに特筆すべきは、オバマ大統領のビデオ。他のビデオが2分程度なのに対して、17分もの長さのメッセージ・ビデオが9位に!!!

背景は、今年11月にあるアメリカ大統領選挙。特に、オバマさんは、前回選挙でインターネットを活用した支援者の
様々な草の根運動で支持を高めた「インターネット選挙運動の先駆け」的存在なので注目も高いのでしょう。
また、米国民からオバマ政権への陳情(petition)を直接受け付けるウェブサービス、
「WE the PEOPLE 」をはじめたのもオバマさん。
皆さんもお気づきの通りアメリカでは、コミュニケーションのあり方が生命線となる「政治」において、インターネットほど役立つものはない・・・という考え方はもはや常識。より多くの人々に、よりすばやく、でもできる限りお金をかけずにメッセージを伝え、さらに、みんなの意見に耳を傾けようとした時、インターネットを使わないなんてありえない、というわけ。
まぁ、今の時代、普通みんなそう考えますよね? でも、案外知られてないかもしれませんが、実は日本ではそうじゃなかったりします。
特に選挙期間中、日本では今でもインターネットを活用した選挙運動は公職選挙法違反になります。街角に張り出されるポスターや時間に制約のある中での演説よりも、ホームページやYoutubeビデオなどを活用してくれた方が、その政治家さんのお考えをもっと深く理解できると思うんですけど、選挙期間中にやったら逮捕されちゃうんですって?! うわっ、こわーい。このコミュニケーション・ロスで、どれだけ国民と政治が切り離されてると思ってるんだろう・・・。

で、以前から日本の皆さんがどう考えてるのか気になってたんですけど、ちょうどニコ生で「
なぜ違法!?ネット選挙運動は解禁されるのか」という討論番組やってるじゃないですか。
日本国内でも「ネット選挙運動」がなんで禁止なの?って声はあるんですね。すばらしい。
「No VoiceからOne Voiceへ その一声で、政治は変わる。」と、ネット選挙運動解禁を求める"
One Voice"の原田謙介さんもご出演。One Voiceは若者が中心の草の根団体。今の日本に漂う閉塞間を打ち破り明るい未来を創っていくために政治を変えよう!!! そのためにまずネット選挙運動を解禁しようという主張なんですけど、まったくごもっとも。そもそもなんで禁止になってるの?
で、番組最後に「ネット選挙運動は解禁したほうがいいのか!?」というアンケートもありまして、結果は、はい:91.2%、いいえ:5.3%、わからない:3.5%。ニコ生でこの番組見てる方々が対象なので偏りはあると思いますけど、やっぱり日本でも圧倒的多数の方々がネット選挙運動の解禁に賛成してるんですね。

〔ご参考〕
・
バイラル・ビデオ・ランキング・トップ20:AdWeek記事
・
The Road We've Traveled:オバマさんの選挙向けビデオ
・
なぜ違法!?ネット選挙運動は解禁されるのか:ニコ生
・
One Voice:ネット選挙運動解禁を求める草の根活動
政治家さんと国民のコミュニケーションが深まれば、政策の内容や国民の意見などお互いの考えてることにもより理解が深まりますし、未来をより良くするアイデアも生まれやすくなるかもしれません。また、特定の団体からの支持や表面的な人気だけで当選することは難しくなります・・・。うーん、だから反対する人もいるのかなーとも思いますけど、より広く世の中全体のことを考えたら日本でも早めに解禁した方がいいでしょうねー。
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