前回に続いて、ニューヨークで開催されたアース・デーの野外イベント会場より。市民デモの集団を発見。何かと思ったら、
「日本と団結して原子力発電を廃止し、再生可能エネルギーへ」(Solidarity with Japan. No Nukes. Renewables Now)と書かれた大きな布を持ってます。昨年注目を集めた"
Occupy Wall Street"の"Occupy"の文字も。しかも片仮名の「オキュパイ」つき。
多くのデモ参加者は一見普通のアメリカ人。「平和」の旗をふってる活動家っぽい方もいますが、ペットのワンちゃんのお散歩がてらアース・デー・イベントにやってきて、このデモに加わってる女性も・・・。
でも、
「日本と団結して・・・」ってどういうこと??? いつの間に日本は原子力発電を廃止することになったの???
参加者の方に聞いてみたら、「やっぱり日本は偉いわねー」ですって?! ええぇっ!!! 何て答えたらいいの???
どうやら
5/5以降は日本の原子炉がすべて停止するという最近のアメリカの報道から日本が原発やめると思ってるみたい。まぁ、これまで当時の管政権の対応の不手際や、原発の推進と安全管理が同じ役所でやってたことや、地震や津波のリスクを過小評価してきた東京電力の姿勢については、さんざんダメ出しする報道(
PBSのドキュメンタリーまで)がアメリカでは報じられてますし、たぶんその影響もあるのでしょう。
それと、参加者の中に日本人らしい方は見当たらなかったので、正確な日本の状況(原発の再稼動をめぐり議論中)をよく知らないってこともあるみたい。うーむ・・・。
国内向けの説明だけでも矛盾を指摘されて大変でしょうけれど、こういう場面で何て答えたらいいのか困る日本人が世界各地で続出しないように、野田政権には、もうちょっとちゃんと海外メディアにも何をやろうとしているのか説明していただけると助かります。
追記:日本政府が海外メディアにちゃんと説明して欲しい、ということに加えまして、日本の既存メディアがこうした海外の情報をあまり日本で報じてないような気もします。特に、自然エネルギー関連で太陽光発電の話題については、
太陽が出てない間も発電可能な最新の太陽光発電のニュースとか、
日本の太陽光発電のコスト見積もりがなぜかアメリカの3倍くらい高いことなど、日本でほとんど報じられない情報も実際にあるので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
あと、もともとアメリカ人が持っている日本のイメージは、(他の国より)美しい自然を大切にしてる(だからトトロみたいなアニメが作れる)とか、トヨタのプリウスや日産のリーフなどに代表される環境に配慮したハイテクが進んでいるとか、そういう感じですので、「5/5以降は日本の原子炉がすべて停止する」ってニュース聞いたら、日本は原発をやめるのねって思っちゃう方が多いのかもしれません。
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