最新号の雑誌Timeが
「なぜ人は幸せと感じるか」について記事を掲載しています。タイトルはThe Sience of Happiness。科学的に人間が幸せになる(感じる)仕組みを分析した大特集でして、その中に、こんなアンケート結果を見つけました。
Q:何があなたの幸せの主な源ですか?
1位 子どもとの関係 77%
2位 友達や友情 76%
3位 他人の人生への貢献 75%
4位 旦那さん・奥さん・パートナー 73%
5位 運命をコントロールしている度合 66%
6位 余暇の過ごし方 64%
7位 両親との関係 63%
8位 宗教・崇拝 62%
子ども(1位)、奥さん・旦那さん(4位)、両親(7位)と3つも家族関係が入ってます。この記事を読んでいて、友達の体験談を思い出しました。15歳という思春期真っ盛りの頃、日本人の彼が初めてアメリカに来た時にこんなことがあったそうです。
遊びに行ったアメリカ人の友人宅。友達のお父さんが
「こんな素晴らしい日に来てくれてありがとう!今日は僕のヒーローがうちに来るんだよ。みんなで歓迎しようね。」と満面の笑みでお出迎え。とても幸せそうです。彼は、「ヒーロー???いったい誰が来るの?」って一瞬考えたのですが、「どうせお世話になった先輩や会社の上司、それか学校の先生とかだろう。」日本と変わらないなぁって思ったそうです。
しばらくしてから、その
ヒーローが到着。玄関にお父さんもお母さんも、家族全員でお出迎えに。で、誰がやってきたと思いますか?なんと!大学生の長男が久しぶりに実家に帰ってきたのでした。心から互いの再会を喜ぶ家族の姿。力強く抱き合う父と子。お母さんの頬には優しくキス。弟の頭をくしゃくしゃにしてガハハと笑いあう様子を目の前にして、「言葉にできないほど美しく、疑う余地がないほど幸せを感じた」そうです。ガツンと殴られたような感じだったとか。これが今でも彼にとっての『最高のカルチャー・ショック』なのだそうです。
当時、日本では自分の子どもの事を人前でヒーローなんて呼ぶ人はいなかったそうで、みんな「愚息」とか「うちのバカ息子」みたいに呼んでたとか。多分、今でも普通そういう感じですよね。お父さんと抱き合ったり、お母さんにキスしたりなんてあまりないと思います。15歳、思春期真っ盛りの彼は、そんな
家族の姿を目の前で見たために「その後の生き方がまったく変わった。」とまで言ってます。「人生が変わった。」って。
私も彼ほどじゃないけれど、日々の生活の中で少しずつ何かに気づくことがあります。まだまだ上手く伝えられないけどね。目に見えるものより、見えないものの方が大切なのかもしれないです。だっから伝えにくいのですけど・・・。
Timeのアンケートですが、私が驚いたのは意外なことに「仕事」という回答がなかったこと!もともと選択肢に入ってなかったのかもしれないけど、そんなこと自体が日本ではあまりないよね?どういうことなのでしょうかねぇ?日本人には想像できないほどこの辺りの価値観には相違があるのかもしれません。あと、日本人にとって「子どもとの関係」はどれくらい大切な幸せの要因になるのか気になりますね。
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